歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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【2017年】国立劇場 しらぬい譚を見てきました!

早いもので1月も半ばをすぎ、

このすえひろもようやく東京の4箇所の芝居をコンプリートできました(人'v`*)

 

歌舞伎座、新春浅草歌舞伎、新橋演舞場…と続きまして

最後は国立劇場へ!

演目は通し狂言しらぬい譚(ものがたり)

毎年恒例の菊五郎さんを中心としたメンバーによる、お正月らしく華やかな芝居です。

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しらぬい譚というのは江戸時代から明治時代への30年以上にわたって出版されてきた長編小説「合巻」の人気作品であります。

江戸時代には、大衆小説の出版がさかんに行われていました。

市井の人々の大半が字を読めたということ自体が、世界的に見れば驚異的なことなのだそうですよ(´▽`)

しかもこの本というのは文字だけでなくダイナミックな挿絵がついているもので、

歌舞伎の舞台を想定して創作したり、役者に似せた絵をつけたりといった工夫がされてきたようです。

 

そんなしらぬい譚の中から特に芝居の舞台に映える場面を抜きだし、改めて演出されたという今回の公演。

斜めの宙乗りあり、化け猫の立ち回りあり、くすっと笑ってしまう場面あり…

次々に繰り出されるおもしろい仕掛けによって

難しい事や堅苦しいことを考えずあぁ楽しかったなぁとシンプルに思えるような

お正月らしいお芝居でしたヽ(。>▽<。)ノ

 

国立劇場での宙乗りは初めて見たのですが、

座席が広々としているためか照明の効果なのか、なんだかとても壮大な景色に見えました!

宙乗りでこちらへ飛んでくる菊之助さんは文楽のお人形さながらの美しさ…

うっとりと見入ってしまいました…(n´v`n)

 

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珍しい国立劇場の鳥屋の様子はこんな具合でした!

壁も設置されしっかりとした作りです。

 

筋書は900円で販売されていました。

国立劇場50年のあゆみと歌舞伎界の変遷をたどる興味深い読み物もありましたので、お手頃価格ですね(n´v`n)

このほか上演資料集や、上演台本なども通常通り販売されていましたのでぜひチェックなさってくださいね。

舞台写真の販売はありませんので、ご注意ください。

 

ここまでで4か所の芝居を見てきましたが、

実はもう一つ、新橋演舞場が最後の最後に残っております(*´艸`)

なかなか忙しい一か月でしたが、最後まで健康第一に乗り越えてゆきたいと思います!

それではおやすみなさいませ…(人'v`*)

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