歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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昼の部を見てきました! 2017年四月大歌舞伎

ただいま上演中の四月大歌舞伎

先日の話ですが、昼の部を見てきました(人'v`*)

 

伊勢音頭恋寝刃」は見ごたえたっぷりでした!

演目自体は長いですが、目にも美しくわかりやすいので初めての方にもおすすめです。

猿之助さんの万野が意地悪で意地悪で、しかしその中に色っぽさもあり…

梅枝さんのお紺の本音を秘めた姿とのコントラストがとてもおもしろかったです。

染五郎さんの福岡貢は仁左衛門さんのご指導だそうで、

こうして舞台の上に仁左衛門さんの功績の跡が残ってゆくのだなと感慨深く思われました。

 

これまで様々な配役で何度となく拝見してきた「熊谷陣屋

前回拝見したのは芝翫さん襲名披露の舞台で、芝翫型と呼ばれる珍しい型が採用されていました。

芝翫型團十郎型の違いはこちらをご一読ください…

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今回の幸四郎さんは幕切れに花道で泣き崩れる團十郎型です!

笠で顔を隠して肩を震わせる芝居で、熊谷の抱える悲壮が一気にあふれ出す名場面であります。

 

やはりこの型は物語の内容を頭で理解するよりも先に、

肌でその悲壮を感じられる非常にエモーショナルなもので、

こちらの方が自分の歌舞伎感には合っているような気がするなぁと思いました。

頭で理解して物語が整う心地よさよりも、感情が揺さぶられるような感覚を求めているのかもしれません。

 

時間がかかりましたが様々な配役で複数の型を見て自分なりの楽しみ方が掴めてきたことで、歌舞伎がもっと楽しくなりそうです。

一度や二度では掴めないものなんですね…奥深さに圧倒されます(n´v`n)

 

 

そしてこれはとても不思議なものですけれども

先日の俳優祭でお話した役者さんたちが、なんだか妙に身近に感じるのです。。

(あっ門之助さん、焼きそばおいしかったです…)

というように。

こうしてどんどんファンになってしまうものなんだなぁ…

と、うれしおそろし、歌舞伎の沼の底深さを実感いたしました(・_・;)

 

四月大歌舞伎はまだまだ続きます。

ぜひお出かけください♪

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