歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。 歌舞伎歴10年の20代。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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やさしい壽曽我対面 その一 まずは大前提をおさらい

 

ただいま歌舞伎座で上演中の團菊祭五月大歌舞伎

七世 尾上梅幸 二十三回忌
十七世 市村羽左衛門 十七回忌と銘打たれている今年の團菊祭は、おめでたい襲名披露の興行でもあります。

坂東彦三郎改め初代 坂東楽善
坂東亀三郎改め九代目 坂東彦三郎
坂東亀寿改め三代目 坂東亀蔵 襲名披露
六代目 坂東亀三郎 初舞台

親子三代の襲名披露&初舞台という記念すべき月です!

 

今回襲名披露狂言として選ばれているのはこちらのふたつの演目。

  • 昼の部「梶原平三誉石切
  • 夜の部「壽曽我対面

この中から大変華やかでおめでたい演目「壽曽我対面」について少しばかりお話いたしますので、何かのお役に立てればうれしく思います(人'v`*)

まずは大前提

物静かなお兄さん・曽我十郎(そがのじゅうろう)

血気盛んな弟・曽我五郎(そがのごろう)

という対照的な兄弟がこの演目の主人公です。

このふたりは曽我兄弟(そがきょうだい)といって、江戸時代ではみんなが知っている有名な存在であったのだそうですよ。

 

曽我兄弟というのは元はといえば、当時巷でおおはやりになったお話「曽我物語」の主人公です。

ひとまずこれがどんなお話なのか、ざっくりとお話ししてみますね。

とざい東西ー(人'v`*)

 

がんばれ曽我兄弟

むかしむかし…

工藤祐経という源頼朝の重臣に、大切なお父さんを討たれてしまった兄弟がいたそうな。

 

二人の名前は曽我十郎祐成(そがのじゅうろうすけなり)と曽我五郎時致(そがのごろうときむね)

兄弟は父親の敵を討ちたい一心で手に手を取り合い様々な苦難を乗り越え、

そして長い長い時を経てようやっと工藤祐経を討つことができたとさ…

めでたしめでたし。

 

と、このようなものであります。

単純明快な敵討ち奮闘記ですね(´▽`)

 

これさえ知っていれば大丈夫

壽曽我対面」という演目は複雑なドラマが展開するわけでもありませんから、
上記の前提さえ知っていれば目の前で起こっていることを見ているだけで意味はなんとなくわかるのではないかなぁと思います。

細かい事柄はあまりお気になさらずに、楽しんでみてくださいね。

実の兄弟じゃありません

また、今月の配役はこちらです。

曽我十郎 時蔵

曽我五郎 亀三郎改め彦三郎

襲名披露の彦三郎さんと、女形の時蔵さんが組んでの曽我兄弟です。

彦三郎さんの立派な五郎ぶりが楽しみですね(´▽`)

 

そしてこれは本当に歌舞伎を見始めて間もない方へのご注意ですけれども、
五郎役の彦三郎さんの実の御兄弟は十郎の時蔵さんではなくて、近江小藤太役の亀蔵さんです!

「親子兄弟揃っての襲名披露ということは、あの曽我兄弟は実際の兄弟かもしれないぞ」とうっかり思われませぬよう、どうぞご注意ください(人'v`*)

 

名跡も血縁もいろいろとあり、初めての方にとってはなかなかにハードルが高いかと思います。

私も恥ずかしながらいろいろな勘違いをしてきた身であります…

最初はややこしいものですが、すぐに慣れてしまいますのでご安心くださいね(´▽`)

 

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