今月上演されていた六月大歌舞伎
昼の部「御所桜堀川夜討(弁慶上使)」での、
一度も泣かなかったという弁慶の男泣きが胸を打ちました。゚゚(´□`。)°゚。
時代劇などに登場する武蔵坊弁慶は、だいたいこんな恰好をしていますよね。
しかし歌舞伎の中の弁慶はもっといろいろなバリエーションがあります!
たくさんの演目に登場していますので、ひとことずつざっくりとではありますが代表的なものをいくつかご紹介したいと思います。
機会があればぜひご覧くださいね(人'v`*)
勧進帳の弁慶
歌舞伎の弁慶といえばこれ!という大人気の演目であります。
能の「安宅」に取材した格調ある松羽目物で、歌舞伎十八番のひとつに数えられています。
幕切れに花道を駆け抜けてゆく飛び六方は、歌舞伎をご覧になったことのない方でもご存知かと思います。
山伏として関守の目を欺き、義経をピンチから守り抜こうとするとてもカッコいい弁慶です(n´v`n)
義経千本桜の弁慶
三大狂言の一つに数えられる大作「義経千本桜」にも、義経と題されるくらいですから弁慶は登場します。
「鳥居前」では、隈取をした荒々しい雰囲気のいかにも歌舞伎!という出で立ち。
「大物浦」では、勧進帳での能装束風のものとは少し異なるより写実的な山伏姿です。
壮絶な入水を遂げた平家の残党・平知盛の魂を鎮めるため花道の引っ込みで法螺貝を吹くという、涙を誘うような見せ場があります。
弁慶上使の弁慶
今月上演されていた「弁慶上使」の弁慶は、また一味違ったものでしたね。
紅色の隈取をして大毬栗と呼ばれる巨大で派手な鬘をつけて、いかにも荒事という出で立ち。
しかしその荒々しい衣装の片肌を脱ぐと、刺繍を施した可愛らしい赤い肌着が出てくる…という珍しい展開です。
この赤い肌着こそが一度契った女性や大切な我が子と弁慶を結ぶ絆であったという、なんとも切ない物語でありました(/_;)
ほかにもいろいろな弁慶
弁慶が登場する演目はほかにもいろいろとあります!
登場人物に弁慶がいたらば
「この人は義経のためならなんでもする」
ということを念頭に置いてご覧になると、
お話が少しわかりやすくなるかと思いますのでお試しくださいね(´▽`)