歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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昼の部を見てきました 2017年七月大歌舞伎

今日は歌舞伎座へ出かけ、七月大歌舞伎の昼の部を見てきました♪

筋書にはまだ写真が入っていませんでしたので、情報としてひとまずお伝えしておきます(人'v`*)

 

いつ見ても泣ける連獅子

どの幕も楽しく拝見しましたがやはり一番心に響いたのは、昼の部のハイライト「連獅子」

海老蔵さんの親獅子と巳之助さんの子獅子という珍しい取合わせの舞台でした!

 

すえひろは連獅子に弱く、描かれている詞の世界に必ず涙してしまいます。゚゚(´□`。)°゚。

直接的な血縁関係にある役者さんが踊るからこそ

感情移入しすぎてしまうんだろう…

と単純に考えていたのですが、

それは関係ないらしいということがよくわかった一幕でした。

無意識に歌舞伎役者をなめていたんだなと反省しております。

 

巳之助さんは脚や腕の筋肉がとてもやわらかで、お父様譲りの肉体なのだなぁと踊りを見るたび嬉しくなります。

一つ一つの所作が丁寧で、しっかりと腰が降りた毛振りの弧がとても美しかったです(n´v`n)

 

海老蔵さんの前シテでの慈しむような柔和な表情は今まで見たことがないような大きなもので、

子を落とした後の背中に漂う悲愴や、這い上がる子を見る眼差しのあたたかさなど、一つ一つ涙を誘われました。゚゚(´□`。)°゚。

 

また獅子に変化してからの大暴れぶりはもはや、人間でないようなようすに!

舞踊の域を飛び出した迫力とオーラで、花道に現れたときは客席中が湧いていました!

浮世絵から飛び出してきたようなお顔の迫力もさすがであります。

 

私のまわりには男女問わず

「歌舞伎にはあまり興味ないけど海老蔵さんは一度見てみたい」

とおっしゃる方が本当に多いのです。

歌舞伎好きとしては「歌舞伎にはあまり興味ないけど」の時点でもやもやしておりましたが

きっと内容云々は別問題で、その存在自体が人を惹きつけてしまうのだなぁと思います。

さすが團十郎家の方ですね(n´v`n)

 

海老蔵さんは昼の部の二幕目の「加賀鳶」から夜の部の終わりまでメインで出ずっぱりという

大変ハードなひと月ですが、無事千穐楽を迎えられますようにと願っております(人'v`*) 

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