歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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櫓(やぐら)のある歌舞伎座の風景

こちらは今月の歌舞伎座公演、

吉例顔見世大歌舞伎の風景です(´▽`)ノf:id:suehirochan:20171126193652j:plain

歌舞伎座の唐破風の上に、通常はない建造物が載っていることにお気づきでしょうか?

 

歌舞伎座の紋・鳳凰丸と「木挽町 歌舞伎座 きやうげんづくし」の文言が染め抜かれた

櫓(やぐら)が建てられていますね!

この櫓は、毎年11月に行われる吉例顔見世大歌舞伎だけで見ることができる特別のものであります。

 

江戸の町には、たくさんの小さな芝居小屋がありました。

江戸時代の初めには芝居の興行を比較的自由に行うことができましたが、

やがて幕府はそんな庶民の楽しみを厳しく取り締まるようになり、

芝居の興行は幕府に願出をして免許をもらう許可制が取られるようになります。

 

こうして興行権を与えられた興行主だけが芝居小屋に「」を掲げ

「ここは官許の芝居小屋ですよ」というシンボルにして

芝居興行を行うことができたのであります。

 

江戸三座」と呼ばれた中村座・市村座・森田座の三つの芝居小屋は

幕府公認の芝居小屋として認められていましたので、

それぞれに立派な櫓を立てていたようですよ。

一目見てみたいものですね(n´v`n)

 

そんな櫓のシステムにちなみ現代の歌舞伎座でも、

大切な興行の「吉例顔見世大歌舞伎」においては

江戸時代の名残としてこうして櫓を掲げているのだそうです。

再び歌舞伎座にこのかっこいい櫓がのぼるのは来年の顔見世だと思いますので、

ぜひお楽しみになさっていてくださいね!

 

「吉例顔見世大歌舞伎」が大切な興行とされる理由については

また次回お話したいと思います(人'v`*)

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