この週末を利用して国立劇場へ出かけ、
3月歌舞伎公演
増補忠臣蔵(ぞうほちゅうしんぐら)
梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)
を見てまいりました!
少しばかりですが、感想をメモしておきたいと思います(人'v`*)
テーマは「四代にわたる芸の継承」
一つ目は上方の鴈治郎家に伝わる「増補忠臣蔵」
桃井若狭之助と加古川本蔵の絆を描く、九段目の前日譚です。
こちらは初めて見る演目のため大変楽しみにしており、
なるほどこういった物語の切り取り方があるのだなぁと面白く拝見しました。
とても直情的な桃井若狭之助はおそらくこれまでも
加古川本蔵の気遣いに助けられてきた過去がいくつもあるのだろう…
そんな二人の今生の別れなんだ…
この先キレやすい桃井若狭之助は大丈夫なんだろうか…と
例えが悪いとは自覚しておりますが
「さようなら、ドラえもん」のような切なさにグッときました。゚゚(´□`。)°゚。
そして、楽しみにしていた菊之助さん初役の「髪結新三」!
五代目菊五郎から四代にわたり伝承されてきた芸であります。
随所で菊五郎さんの新三が思い起され、色っぽいのなんのと感激いたしました…。
そして世にもかわいらしい和史さんが一生懸命おっしゃる
「今においらは役者になるんだ」という台詞に涙腺を刺激され…。
なんだか近年はやたらとお子様方の活躍に対する涙腺が弱くなったように思います…。
新三の”小悪党”感や全体的な江戸風情というのは醸し出し方も様々ですが
「人情噺」ではなく役者を見たいと考えると
やはり色っぽさの漂うスッキリとしたワルの新三が私は好きです。
また菊五郎さんの新三も見たくなってしまいますし、
気が早いですが和史さんの新三も楽しみです…!!
まだチケットは手に入りそうですので、
迷っておいでの方もぜひお出かけください!