歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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昼の部・夜の部を見てきました! 2018年3月

歌舞伎座で上演中の三月大歌舞伎

昼の部と夜の部を通して拝見してまいりました。

 

歌舞伎座の昼夜通しは久しぶりでしたが、やはり一日中歌舞伎を見ると舞台の上からものすごく活力をいただけますね。

私にとってはディズニーランドの数倍は興奮できる休日の過ごし方であります(n´v`n)

 

今月の昼の部は

時代物→舞踊→世話物という流れでとてもバランスがよく、

ストーリーもわかりやすいので、歌舞伎を初めてご覧になる方も楽しめるのではないかなぁと感じました。

芝浜革財布」のあたたかな幕切れで終わることができるのもよかったです。

 

昼の部と対照的に夜の部は

新派の名作「滝の白糸」の強烈な後味にて歌舞伎座を去ることになるのですが

これはこれで新派が好きな私にとっては最高でした…!

 

新派をご覧になったことのない方や苦手な方にとってはかなり長尺で見づらい点もあるかもしれませんが、

新派らしいセリフ回しや耽美な世界を堪能でき、壱太郎さんと松也さんの醸し出すムードもとても素敵でした…

 

新派に出てくる男性と女性の会話と心のやりとりがとても好きです。

芝居仲間の間ではドロドロしていると言われてしまうこともあるのですが、個人的には真心やあたたかさ、美しさを感じています。

宝塚とはまた別物のファンタジーというようなイメージでしょうか。

何度も拝見するには体力が要りますが、素晴らしいお芝居でした。

 

今月もあとわずかですが、残りの日々でニザ玉を堪能したいと思います!

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