歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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【16日まで】小学生のための歌舞伎体験教室!

今年の夏休みも伝統歌舞伎保存会による

小学生のための歌舞伎体験教室が開催されます!

 

平成15年から開催されているこの体験教室では、

小学4年生から6年生のお子様とその保護者の方を対象に

国立劇場の歌舞伎鑑賞教室

浴衣の着付け

鬘あわせ

国立劇場小劇場の舞台での発表会(拵えつき)

などなど、本格的な歌舞伎体験ができるそうです!

 

 

申込は16日(水)までですので、

お子様をお持ちの方はぜひご検討になってはいかがでしょうか。

 

平成29年の教室のようす

小学生のための歌舞伎体験教室 | 伝統歌舞伎保存会

こちらのページには、ちょうど昨年の歌舞伎体験教室のようすがまとめられています。

全10日間のカリキュラムは想像以上に豪華な内容で驚きです!!!

 

歌舞伎との出会いとしてこれ以上ないほど充実した内容にもかかわらず

最高額のコースでも9,400円(税込)とのこと。その破格ぶりもびっくりです。

詳細・申込フォームはこちら

小学生のための歌舞伎体験教室 | 伝統歌舞伎保存会

 

こどもたちの歌舞伎は全国でも

こどもたちが芝居をする子供歌舞伎は、

全国各地の市町村でも地域の伝統行事として行われているようです。

 

中でも特徴的なのは富山県砺波市出町子供歌舞伎曳山でしょうか。

曳山と呼ばれる御殿のようにきらびやかで立派な移動式の舞台で、

小さなこどもたちが大人顔負けの歌舞伎を演じるというものです。

ちょうど今年のようすが記事になっていました!

www.asahi.com

なんと今年の演目は「絵本太功記 十段目 尼ケ崎之段

太十と通称される重厚な時代物です。

こんな本格的な義太夫狂言を、小さなこどもたちが

懸命に稽古して取り組んでいるとは、想像しただけで涙ものです…!

 

役者をするこどもは神霊が宿る「依代(よりしろ)」として扱われ、

お祭りの間の2日間、地面に足をつけてはならないと言われているのだそうです。

芸能というものが神様を楽しませたり喜ばせたりするためのお祭りとして

日本の各地に根付いていたことがよくわかります。

 

歌舞伎役者の拵えで丁重に抱えられながら移動するこどもたちの姿を見ると、

地域の人々の願いを小さな体で背負っているんだな…と

そのけなげさに感動してしまいます。いつか見てみたい地芝居のひとつです。

 

また、石川県小松市では全国子供歌舞伎フェスティバルなるイベントが開催され

今年で20回目を迎えたそうです!

www.yomiuri.co.jp

 

日本全国を見回してみると、

こんなにたくさんのお子様方が歌舞伎に熱心に取り組んでいるのかと驚き入ります!

歌舞伎座で歌舞伎を見ることだけが歌舞伎の楽しみではないんだなと

視野がぐっと広がるようです。

小さなうちから古典芸能の言葉を読み込むことで、知識や教養だけでなく

想像力も豊かになり、人生における危機回避力が養われそうですね。

 

東京近郊のお子様方も、全国の歌舞伎キッズに追いつくべく

今年の歌舞伎体験に参加されてはいかがでしょうか!

一生モノの思い出になりそうで、大人としてはうらやましい限りです(n´v`n)

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