1日に初演を迎えた歌舞伎座の芸術祭十月大歌舞伎。
さっそく、夜の部「助六曲輪初花桜」を拝見してまいりました!
仁左衛門さんの助六は、歌舞伎十八番の「助六由縁江戸桜」とは外題が異なり
出端の音楽も河東節・清元ではなく長唄であります。
これまでは團十郎さんと海老蔵さんの助六しか見たことがなかったため、
初めてのことにワクワクドキドキしておりました。
登場の瞬間、下駄の音からしてすでにときめき致死量という状況、
想像を絶するものがありました…!
脳が完全に思考停止してしまい、「かっこいい」以上の言葉が続きません…。
股くぐりで号泣するという情緒不安定な芝居見物です。
これまで私は、勢いと圧倒的存在感が助六という人の魅力なんだと思っていたのです。
はちゃめちゃなんだけどこの人とにかくモテるんだろうなという感じです。
それに対して仁左衛門さんの助六は落ち着いた大人な雰囲気で、
心に五郎を隠しているような陰が色っぽくてたまらないのですね…
荒っぽいんだけど実は繊細でこの人とにかくモテるんだろうなという感じです。
吸いつけ煙草を100万本用意したいような思いでありました…。
追善興行らしい愛に溢れた場面もたくさんありました。
楽しみにしておいでの方も大勢いらっしゃると思いますので、
これについてはまだお話せずにおきます。
今回の助六は本当に貴重な一幕と思いますので、
迷っておいでの方には強くおすすめしたいです!!!
ぜひお出かけくださいませ!!!