歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。 歌舞伎歴10年の20代。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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やさしい楼門五三桐 その一 「さんもん」と読みます

ただいま歌舞伎座で上演中の

吉例顔見世大歌舞伎

夜の部「楼門五三桐」は、数ある演目の中でも大変有名ゆえ

この機会に少しばかりお話いたします。

芝居見物のたのしみのお役に立てればうれしく思います!

「さんもん」と読みます

楼門五三桐(さんもんごさんのきり)は、

安永7年(1778年)に大坂は角の芝居小川吉太郎座にて初演された演目。

今月上演されている場面はたった15分で終わってしまいますが、

実は全部で5幕ある長い演目であります。

 

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『帝国図書館和漢図書書名目録』第4編の書名: 芳年国周画帖:国立国会図書館デジタルコレクション

 

戦国時代に名をはせた伝説のおおどろぼう石川五右衛門が主人公。

石川五右衛門は実は明の国の謀反人の子供であって、

明智光秀の養子になっていたそうだ!という衝撃的なものがたりです。

 

お話を作ったのは初代並木五瓶という人物。

この方は大坂に生まれて江戸と大坂の両方で名を馳せた歌舞伎の人気作者です。

人形浄瑠璃の根付いている大坂育ちならではのお話のスケールの大きさが、

江戸では大きな魅力として受け止められていたようであります。

 

楼門五三桐もその通りで、歴史上の人物に壮大な裏設定をつくったり

華やかすぎる大道具がどっかーんと登場したりと華々しい一幕です。

 

また、通常は「ろうもん」と読む「楼門」の表記が、

この演目の名題においては「さんもん」と読みます。

 

これは、石川五右衛門が真柴久吉と対面する場面が、

京都の南禅寺の三門(さんもん:山門とも)を舞台としているからなんですね。

京都へ出かけた際は、どれほど絶景なのか確かめてみたいところです(´▽`)

 

参考文献:新版歌舞伎事典

新版 歌舞伎事典

新版 歌舞伎事典

 

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