歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。 歌舞伎歴10年の20代。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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やさしい実盛物語 その八 ざっくりとしたあらすじ⑤

ただいま歌舞伎座で上演中の

四月大歌舞伎

夜の部「実盛物語」は近年比較的上演頻度の高い演目であるため、

以前お話したものがいくつかあり、先日まとめました。

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しかしまだあらすじについてはお話しておりませんでしたので、

何回かに分けてお話していきたいと思います。

「手塚太郎」誕生の瞬間

実盛物語は「源平布引滝(げんぺいぬのびきのたき)」という

長いお芝居の三段目にあたる場面。

二段目にあたる義賢最期の場面とともに人気を呼んでいます。

 

④では、小万の腕を斬り落としたのは実盛であったという衝撃の事実、

そしてその腕を遺体に繋げたら生き返るのでは?という

医学を超越したお話が展開されましたね。

 

その提案を試してみますと、なんと小万さんは本当に生き返ってしまいます…!

しかしぴんぴん生き返るのではなくてつかの間の蘇生という状態です。

小万さんは千にも万にも勝る強い女ですから、

源氏の白旗を守らねばという一念がよほど強かったのでしょう。

葵御前のもとへ白旗が無事に渡ったことを見届け、

息子の太郎吉くんにある重大な事実を言い残して再び息絶えるのでした…

 

小万が伝えたかった重大な事実が何か、九郎助さんは察していました。

それは「自分は平家ゆかりのものである」という事実です。

実は小万九郎助さんと小よしさんの間の子供ではなく、

堅田の浦で拾った子供で、平家の娘であるとの書付がついていたのだそう…。

 

とそこで、葵御前がまたしても産気づきます。

先ほどの産気づきはウソでしたが今度こそ本当で、

生まれたのは男の子。若君さまであります。

義賢の幼名である「駒王丸」と名付けられましたが、

この子こそがあの伝説的さむらい木曽義仲となるのです。

 

九郎助さんは太郎吉駒王丸さまの家臣にしてくだされと頼み、

実盛太郎吉くんに手塚太郎光盛との立派な名前を授けてくれました。

 

俺もさむらいだと勇み立つ太郎吉くんですが、

平家のどのさむらいの血筋かわからないことは葵御前としては心配です。

大人になり、立派に手柄を立てたら召し抱えましょう…ということになりました。

 

と、そこへ先ほど立ち去ったはずの瀬尾が現れました!

これまでの出来事を物陰からひっそり聞いていて、

若君を渡せと迫ってきたのです!

 

と、ここまでで次回に続きます!

 

今月の幕見席

今月ダンディな実盛をお勤めなのは仁左衛門さんであります!!

小万は孝太郎さん、瀬尾は歌六さんという見ごたえたっぷりな配役です。

また人気の若手女形米吉さんや、菊五郎さんのお孫さんである眞秀さんもご出演とあって

大変人気の出そうな一幕です。幕見券はお早めのお出かけをおすすめいたします!

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