歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

広告

【祝・人間国宝認定】片岡秀太郎さん・竹本葵太夫さん

先ほど公表されたばかりのニュースですが、

片岡秀太郎さんと歌舞伎音楽の竹本葵太夫さんをはじめとする

7名の方が国の文化審議会より人間国宝に認定されましたね!

秀太郎さんは弟の仁左衛門さんとお父様の十三代につづいての認定、

これはもう本当に本当に、心からうれしいニュースです!!

 

現在ご存命の歌舞伎役者の中には7名の人間国宝の方がおいでで、

秀太郎さんが認定されますと8人目となります。

重要無形文化財指定(敬称略)

四代目坂田藤十郎、六代目澤村田之助、七代目尾上菊五郎

二代目中村吉右衛門、五代目坂東玉三郎、十五代目片岡仁左衛門、

六代目中村東蔵

 

みなさま素晴らしいご活躍のまさしく名優といった方々ですが、

そもそも人間国宝に認定されるとはどういったことなのか少しばかりお話してみます!

人間国宝とはなにか?

人間国宝とは、正式には重要無形文化財保持者のこと。

伝統芸能や工芸技術など、無形の文化財の中でも特に歴史上・芸術上の価値が高く、

日本の文化において重要な役割を担っていると認められた方であります。

 

重要文化財が建物やら器やら、「」を指しているのに対し、

重要無形文化財は個人や集団が有している

」そのものを指していることに特徴があります。

国から助成金を交付され、その技をさらに磨き、

後世に伝える後継者を育てるという使命を託された方々であります。

 

今回の人間国宝認定

片岡秀太郎さんは上方歌舞伎を代表する名女形。

十三代目片岡仁左衛門のご次男で、

我當さん・十五代目仁左衛門さんとご兄弟であります。

日頃歌舞伎をご覧にならない方にとっては、

片岡愛之助さんの養父としての方がおなじみかもしれません。

時代物のどっしりとした役どころから世話物のチャーミングな役どころまで

しっとりとしたなんともいえない色っぽさ、かわいらしさがたまらず、

このすえひろも大好きであります!

 

秀太郎さんのインタビュー記事を探しておりますと、

日刊スポーツに一問一答が書かれていました!

www.nikkansports.com

仁左衛門さんにこういうときはどうするのか聞いたとのこと、

ご兄弟で人間国宝とはすさまじいなあと改めて驚きいります。

 

またこちらは「名子役」と評判であったエピソードが。

仁左衛門さんの書籍などでも秀太郎さんの名子役ぶりは書かれていました。

叶いませんが、拝見してみたかったです!

hochi.news

 

そしてこちらでは「人間国宝にはなってほしい」とおっしゃっていた

お母様の命日であるとのお話も。

こういったときはスポーツ新聞が、会見でのお話もふくめて

情報量豊富に書いてくださることを大変うれしく思います!

www.sponichi.co.jp

 

好きで好きで、一回一回大切に拝見している役者さんの芸が、

この国の文化においても重要な存在として国から認定されること、

こんなにも誇らしくてしあわせなことってあるのかなあ…

これはもしかして伝統芸能ファンならではの体験なのではないかなあ…と、

認定のニュースのたびに思います…!

このよろこびをかみしめて、楽しい週末を迎えたいと思います!

Copyright © 2013 SuehiroYoshikawa  All Rights Reserved.