予約いらずでリーズナブルに歌舞伎を楽しめる、とってもお手軽な芝居見物…それが
一幕見(ひとまくみ)!
幕見(まくみ)とも呼ばれ、初めて歌舞伎をご覧になる方はもちろんのこと
同じ演目をリピートする熱心な歌舞伎ファンまで、様々な方々に親しまれています。
前回は概要について少しお話いたしましたので、今回は具体的な購入方法などについてお話をしたいと思います。
「一幕」って何?
そもそもこの「一幕」という単位がわかりにくいかなと思いますので八月納涼歌舞伎の第一部を例にご説明しますね!
こちらのチラシを参考になさってください。
第一部のプログラムは
- 嫗山姥
- 権三と助十
という二つのお話です。
八月の場合はこの演目単位で「一幕」と呼びます。
通常のチケットは部単位で売られているところ、一幕見席では【見たいお話のチケットだけを選んで当日買うことができる】というわけです (´▽`)
販売窓口には行列も
一幕見席の販売窓口は、歌舞伎座向かって左手にあります!この写真の、絵看板の裏手にあたる部分ですね。
一幕見席は幕ごとに発売時刻が異なるので、購入する方は希望の幕の発売時間を目指してこの看板の裏手あたりに列を作ります。
列に並び始める際には必ず係の方が声をかけてくださり、具体的な購入方法や値段などをとても丁寧にご説明くださいますのでここでは割愛します!
売り切れていないか、立ち見かどうか、ということも係の方が事前に知らせてくださいます。暑い夏も寒い冬もずっといてくださるので本当にありがたく、頭が下がる思いです。
発売時刻より早めに並ぶと、用意された床几に座ることもできます。夏場は非常に暑いですが、扇風機が用意されているので快適です!しかし熱中症などには充分お気を付けくださいね(>_<)
覚えていただきたいことなので改めてお伝えしたいと思います、一幕見席は幕ごとに発売時刻が異なるのです。
しかも発表時期はかなりギリギリで、公演前日の夜まで発表されないということもあります。。
そのため発売時刻や混雑予測などに関しては、このブログで毎月公演初日にお知らせしていますのでどうぞお出かけの参考になさってくださいね(人'v`*)
自由席で、立ち見も覚悟!
幕見席の位置は歌舞伎座の座席の中で最後方・4階に当たる部分です。
舞台は遠くなりますが、その割にはよく見えるかと思います!しかし花道は一部しか見えませんのでご注意ください(人'v`*)
座席は全部で90席ほどあり、それを超えると立ち見となります。(今月は宙乗り設備の関係で、50~60席程度)
幕見の切符には整理番号が書かれています。しかしこの番号はあくまでも入場順であり、座席の番号ではないのでご注意くださいね!
座席は自由席です。自主的に立ち見をするのももちろん大丈夫ですよ。
立ち見エリアの最後方にはお立ち台が設けられていますが、ここは土足OKです!壁に寄りかかって、楽に見ることができます。
この幕見席での私の一番のおすすめは立ち見なのです(*´艸`)
実は立ち見が一番見やすいのでは…と個人的には思っています。
自分の好きな位置に自由に動くことができるので、お気に入りの角度を探したり、いろいろな楽しみがあります。
みなさんもぜひ、ご自身のお気に入り席を見つけてみてくださいね(人'v`*)
お客さんの間での暗黙ルール
荷物を置いてある座席はどなたかが既に確保している席です!!
これはこの日本では全国的に通用している暗黙ルールだと思うものの、何度か思い違いの事件を目撃しました…確保なさっていた方は先に並んでいたはずですので非常に残念であろうと思います(>_<)
置かれている荷物があまりにさりげなく、忘れ物なのではと疑わしいものであっても、
どなたかが前もって確保している席かもしれませんのでそこにはかけないようお気をつけくださいね(人'v`*)
長くなってしまいましたので今日はここまでで締めます。
また何か気づいたことがあれば、随時書き足してゆきますね!(2016.8.7時点)