ただいま歌舞伎座で絶賛上演中の
秀山祭九月大歌舞伎!
歌舞伎の興業は時期によって「團菊祭」「芸術祭」など様々な題名がついていることがあります!
今日は今月催されている「秀山祭」とはいったいどのようなものなのかを、ざっくりとお話したいと思います(´▽`)
秀山とは
そもそも「秀山」というのは当代吉右衛門さんのおじいさまである初代中村吉右衛門の俳名です。
俳名とは俳句を書くときに使う俳号のことですが、歌舞伎役者においては要素が更に加わります。舞台の上で名乗る芸名に対して俳名は、俳句はもちろんそれ以外の作品や押し隈などにも添えたり公私ともに多用されていました。
自らの芸名として使ったり、子や弟子に襲名させる方もいらしたりして、役者にとってとても大切なものであるということが窺えます。
秀山祭のはじまり
初代吉右衛門の俳名を冠した秀山祭は、初代の生誕120周年を記念して2006年にスタートしました!
過去の歌舞伎美人のインタビュー記事によれば、
吉右衛門が語る「秀山祭九月大歌舞伎」 | 歌舞伎美人(かぶきびと)
初代の舞台に対する姿勢、
歌舞伎に対する思い、
役者の魂を受けつごう
という思いのもと立ち上がった興行のようです(人'v`*)
そんな先代の思いを受け継いだ当代吉右衛門さんをはじめとする熟練の方々と若い世代の方々が共演することが、今後の歌舞伎にとってとても大切な意味合いをもっています。
お若い役者さん方が古典歌舞伎を学び、守り後世に伝えてゆく場として…
そして観客である私たちにとっても、濃厚な古典歌舞伎を味わい守り伝えてゆく場として…
今後もずっとずっと続いていってほしい興行です(n´v`n)