歌舞伎の舞台には現代の目線で見てもかっこいいデザインが溢れています(n´v`n)
今日は現在上演中の秀山祭九月大歌舞伎にちなみ、吉右衛門さんの屋号・播磨屋の役者文様「播磨屋格子」のお話を少しだけしたいと思いますのでひとつ覚えていただけたら嬉しいです!
こちらが播磨屋格子です
はりまやの「は」を表す8本の横線と
はりまやの「り」を表す2本の縦線で格子をつくり、
はりまやの「ま」の字を変体仮名で配置して
播磨屋と読ませる洒落のきいたデザインです(´▽`)
役者文様とは
江戸の人々にとってファッションリーダーといえば歌舞伎役者と吉原の遊女。
人気の役者の当たり役の衣装となっていた柄や、役者自身が屋号や名前にちなんで考えた模様のデザインなどが流行していました。
これを役者文様と呼びます(o´v`)ノ
役者文様を浴衣や手ぬぐいにして弟子が使ったりご贔屓に配ったり…衣装にも取り入れられたりしたことで、人々の間に知れ渡りみるみる大流行したといいます。
現代を生きる若者たちも、芸能人の着ている服を真似たり、流行りの柄を取り入れたり…江戸の昔と変わらぬ楽しみをもっていますね(*´艸`)
2020年の東京オリンピックのマークが市松模様のデザインに決定した時も、
"佐野川市松という役者が使っていた柄なので「市松模様」と呼ばれている"
ということがニュースなどで話題になっていたと思います(´▽`)
現代の感覚で見ても外国の方の目を通して見ても、 とてもスタイリッシュな役者文様…
せっかくこんなにかっこいいデザインがあるのですから、私たちも積極的に取り入れてゆきたいものです(n´v`n)
お気に入りの播磨屋格子手ぬぐい
世界もうらやむ、ソークールな役者文様…
なんと、手ぬぐいにして歌舞伎座の売店でも売られていますよ!
戸田屋商店の梨園染はデザインも豊富で大変きれいな発色です(n´v`n)
オンラインでも購入できるようなので、ぜひご覧ください。
播磨屋格子は素敵な緑色!スキッとした黒の格子が鮮やかですね。1000円少しというお手ごろ価格な手ぬぐいです。
すえひろはこの梨園染め手ぬぐいをいくつか歌舞伎座で購入しまして、そのままパソコンのモニターと机の間に敷いてみたり、ミシンでカタカタとポーチを作ってみたりいろいろに活用しています(*´艸`)
手ぬぐいとしてはもちろんのこと、ハンドメイドにも扱いやすい大きさで大好きです!
せっかくの手ぬぐいですからもったいないという思いはもちろんあるのですが、無駄なく染めが一層生きるようきちんと取り扱えば、布地や柄への愛着が何倍にも湧いてきます(n´v`n)
よく売られている隈取や定式幕デザインではなくて、好きな役者さんや演目にちなんだ歌舞伎グッズが欲しい…
という方も、手作りにぜひ挑戦なさってみてくださいね(人'v`*)
かっこいい役者文様を、日常に取り入れてゆきましょう!