今年の顔見世で上演されていた「廓文章」は、すえひろも大好きな演目ですヽ(。>▽<。)ノ
簡単にご説明いたしますと…
豪商である藤屋の若旦那・伊左衛門という男が主人公です。吉田屋の夕霧というおいらんの元に通い詰め、親から勘当を受けてしまいました(。´_`。)
しかし伊左衛門は「どうしても夕霧に会いたいのや~(イメージ)」とお金もないのに吉田屋へ来てしまい云々…というお話であります。
伊左衛門というのは、勘当されてしまった状況でもお坊ちゃまらしくぽわーんと浮世離れしたかわいらしい男の人なんですよ(*´艸`)
そんな伊左衛門の衣裳のデザインについて、今日はお話したいと思います!
文章散文様着付(ふみちらしもんようきつけ)
※イメージ。適当で申し訳ありませんが、このような雰囲気のものです。
廓文章の伊左衛門といえば、この画像のような配色の紙衣姿が有名です。
黒と紫、そして散らばった文字が特徴ですね!
古くから防寒の衣類として着られていた、紙でできた着物「紙衣(かみこ)」
綿や麻のように風を通さないので重宝され高価なものも作られていました。
しかし歌舞伎ではすっかりおちぶれてしまったかわいそうな様子をあらわす「やつし」の記号として用いられています!
このような衣裳を見たら、あっ元はお金持ちだったけど今はかわいそうな境遇の人なんだな、とイメージしてみてください(人'v`*)
しかも伊左衛門の紙衣姿は、夕霧からのラブレターをつなぎ合わせて着物にしているということになっているんです…!
なんといじらしい伊左衛門なんでしょうか。゚゚(´□`。)°゚。
黒縮緬に恋文の文字が散らばり、紫の縮緬と縫いあわせられている伊左衛門の衣装。
かわいそうな紙衣姿ですけれども、実際の衣装の文字は金や銀の美しい糸で刺繍されておりとてもきらびやかできれいですよ(n´v`n)
次回上演の際はぜひご注目くださいね!