ただいま上演中の新春浅草歌舞伎!
今日は夜の部「角力場」についてお話いたします。
初めてご覧になった方のお役に立てればうれしく思います(人'v`*)
双蝶々曲輪日記
「角力場」は、「双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)」というお話のひとつの場面です。
「双蝶々曲輪日記」は1749年(寛延2年)に大坂竹本座で初演された人形浄瑠璃で、
全部で九段もある長いお話であります。
現在は二段目の「角力場」と八段目の「引窓」という場面が頻繁に上演されていますから、
次回の機会に「引窓」もご覧になってみてください(´▽`)
このお話の主人公は
大人気力士の濡髪長五郎(ぬれがみちょうごろう)
そして素人力士の放駒長吉という二人のおすもうさんです。
お話の流れなどはまた後日に改めますけれども、
作劇当時の相撲興業の活気がよくわかるおもしろい場面となっています。
おすもう人気は健在
おすもうといえば先日両国国技館で大相撲初場所を見てきましたヽ(。>▽<。)ノ
満員の国技館では、相撲ファンの方々がひしめきあっておすもうさんの一挙一動に沸き立っていました。
おすもうさんの立派さを前にすると、濡髪関のご贔屓である山崎屋与五郎のようにきゅんきゅんときてしまうものなのかもしれませんね(*´艸`)
「角力場」で描かれているのは関西の大坂相撲ですので場所こそ違いますが、
超人的なおすもうさんを一目見んと人々が押し寄せ、やんややんや一喜一憂していたんだなぁ…(n´v`n)
と当時の活況を思いました。
相撲の取組を見ていると、江戸時代の人々と感覚を共有しているようでワクワクしてきます。
私の生まれ育ったこの隅田川沿いの地域には江戸の文化が色濃く残り、
歌舞伎の舞台となった土地や芝居ゆかりの場所がたくさんあります。
東京へお出かけの際はぜひお立ち寄りくださいね(人'v`*)