ただいま歌舞伎座で上演中の
猿若祭二月大歌舞伎!
江戸歌舞伎三百九十年祭ということで、簡単にではありますが江戸時代のことをお話しております。
江戸時代の歌舞伎の動きはとても長いので、すえひろが話しているのは江戸の終わりの歌舞伎のようすらしいぞと思っていただければと思います。
前回は天保の改革により江戸三座が猿若町へ強制移転させられてしまった時代のことをお話しましたので、よろしければこちらもお読みくださいね。
再び盛り上がる歌舞伎
天保の改革のほとぼりが冷めると、八代目市川團十郎というビックスターの人気ぶりも相まって再び歌舞伎人気は復活しはじめましたヽ(。>▽<。)ノ
そんな江戸末期から幕末期に大きく活躍した作者が、
現代においても有名な河竹黙阿弥(当時新七)という人物であります。
現代においてもお芝居には台本を作る脚本家がいるものですが、
江戸時代の歌舞伎では脚本家の立場である作者と役者がビジネスパートナー的に強力タッグを組んでいたようです。
役者の要望や魅力に合わせ、ビッグスターを一層輝かせるお話を作るのが作者の腕のみせどころでありました。
黙阿弥は幕末の名優・市川小團次とタッグを組んで次々に名作を生み出してゆきます。
この時期に作られた
「十六夜清心」「三人吉三」「白波五人男」といった黙阿弥の代表作は、
現代でも大人気で頻繁に見ることができます!
黙阿弥作品の特徴としては、
・独特の七五調のセリフと
・音使いの妙、
・盗賊を主人公とした「白浪物」と呼ばれるジャンルを確立した
ことなどが挙げられます。
あくまでもすえひろの個人的な感覚ではありますが、黙阿弥作品は一曲のかっこいいロック音楽を聴くような、ミュージカルに近い高揚感を感じながら拝見しております。
物語の展開のうまさよりも、感覚的に心地よい芝居・興奮できる芝居を好む性質なので私自身は黙阿弥作品がとても好きです。
今月の昼の部「四千両小判梅葉」も黙阿弥による作品ですので、ぜひご覧くださいね!
ほんのわずかな側面ではありましたが江戸時代のことをお話してみました!
江戸時代のことに思いを馳せるのが大好きなので、お話しはじめるとどうにもワクワクしてしまいます(*´艸`)
江戸時代の歌舞伎のようすを思い浮かべてみると、現代の歌舞伎が一層楽しくなってくるように思うのです(n´v`n)
現代まで脈々と受け継がれてきた芝居見物の楽しみが、この先もずっと続いてゆきますように!