ただいま大坂松竹座で上演中の二月花形歌舞伎!
夜の部「金閣寺」について少しお話いたしました(人'v`*)
金閣寺の主人公である雪姫はピンクのかわいらしい着物を着ていて、
いろいろとあり木に縛られいたぶられたところをネズミたちに助けてもらうという、
シンデレラ的なファンタジー展開を繰り広げる女性です(*´艸`)
「姫」といってもいわゆるプリンセスではなく、雪舟の孫娘で女絵師という設定です。
久隅守景(くすみもりかげ)という絵師の娘・雪こと清原雪信という女絵師がモデルとされています。
この「金閣寺」において絵というのはかなり大きなキーワードですが、あらすじはまた上演があった際にお話したいと思います(人'v`*)
歌舞伎の代表的なお姫様三人
歌舞伎のお姫様役というのは「赤姫(あかひめ)」と呼ばれています。
きらびやかな赤い着物を着ていることが多いためにこう呼ばれているのですが、ピンクの着物を着ている雪姫も「赤姫」の一人です。
そんな赤姫の中でも代表的な三つの役…
「本朝廿四孝」の八重垣姫(やえがきひめ)
「鎌倉三代記」の時姫(ときひめ)
「金閣寺」の雪姫(ゆきひめ)
を、「三姫(さんひめ)」と数えます!
三役ともに堂々たる気品と美しさが必要で、
困難の中でも強い心持で自分の恋を全うしようとする精神性を表現しなければならない…という至難の役であります。
三姫をお勤めになるというのは女形の役者さんにとっては特別なことだそうですから、こちらも心して拝見したいものですね(n´v`n)
この三姫に限らず歌舞伎のお姫様といえば、猛烈な勢いで恋にひた走るエネルギッシュな女性ばかりです!
セリフや義太夫などが聞き取れるようになってきますと
「恋人の為にこんな遠くまでよく来れたものだな…(・・;)」
「えっ!この人すごいこと言ってたんだな…(・・;)」
「こんなに重い女性がいるなんて…(・・;)」
などという発見がたくさんあります。
とても愉快ですから、歌舞伎にはまりたての方はいろいろな芝居をご覧になりじっくりと耳を鳴らしてくださいね(´▽`)