早いもので四月も今日で終わり…
今月は歌舞伎座、赤坂大歌舞伎、そしてこんぴら歌舞伎と盛りだくさんのひと月でありましたヽ(。>▽<。)ノ
赤坂大歌舞伎で上演された劇団モダンスイマーズの蓬莱竜太さんによる新作歌舞伎「夢幻恋双紙〜赤目の転生」は、大きな話題となっていました。
主催者側から観客へ要望があったわけではなかったはずですが、ネット上でも皆さんネタバレをしないよう細心の注意を払われている様子に感銘を受けました!
「これは言えない…!結末を知らせたら台無しにしてしまう!」と大多数の人に思わせるというのは、相当の衝撃度だと思うのです。
実際、私は今でもこの芝居のことをぼんやり考えてしまいます…答えは出そうにありませんが。。重ーいものがずっとずっと胸の中に残りそうです。
こんなにいろいろなことを考えてしまうような、良い芝居に出会うことができたんだなぁとうれしく思っています。
歌舞伎座では「帯屋」で藤十郎さんの芝居のすごさを改めて思い知りました。。これは好き嫌いのある演目だと思いますが私はとても好きです…大好きな演目がまたひとつ増えました(n´v`n)
藤十郎さんのお芝居は今までたくさん見てきたはずなのだからもっと早くに感じ取るべきであったと後悔しながらも、お元気なうちに気付くことができ本当によかったと幸せに思っています。
そしてやはりなんといっても、今月一番印象深かったのは初めてのこんぴら歌舞伎です!
こんぴら歌舞伎の後で歌舞伎座の千穐楽を幕見してみると、芝居の世界をより生き生きと感じることができるようになっていました。
それは
歌舞伎鑑賞ではなくて、「芝居見物」
伝統芸能ではなくて、「娯楽文化」
そういった歌舞伎本来の魅力を、肌で感じたことによる変化だと思います。
江戸時代の「俗」の文化が、生の状態で目の前にありました。
歌舞伎が趣味です、と言ったとき
「高尚な趣味だね」「敷居が高くて」
などという答えが返ってきてしまうことへの、説明のつかない違和感はこういうことだったのかと納得したような思いでした。
ぎゅうぎゅうに人がひしめきワイワイと賑わう芝居小屋の中で
「これだ!私が好きなのはこういう世界なんだ!!浮世絵にあるような芝居小屋なんだ!」
と、いろいろなものが腑に落ちた喜びに震えていました。゚(p'д`q*)゚。
なんだか歌舞伎ファンとして一皮むけたような思いです。
旅のようすは今後きちんとレポートしてゆきますので、今後お出かけになる方のお役に立てればうれしく思います(´▽`)
さて、来月はどんな芝居が待っているのでしょうか。
楽しみに今日は休みたいと思います。おやすみなさいませ(人'v`*)