毎週木曜日深夜2:28よりTBS他にて放送されている
アニメ「カブキブ!」
カブキブ!によって歌舞伎に興味を持たれる方が爆発的に増えることを願いまして、
アニメファンの方々に向け各話の内容から歌舞伎の演目などをごくごく簡単にご紹介してゆきたいと思います。
どうぞお手柔らかにお願いいたします(人'v`*)
なお、このブログは諸事情により実際のアニメの画像などを載せられませんので、適宜検索などしていただければ幸いです!
七幕目「暫く、暫く!」
まもなく迫る文化祭!台本も完成しこれからという時に、和尚吉三を演じるはずの阿久津が練習に来なくなってしまいます。
お母さんが見に来るとわかってから、様子のおかしい阿久津。なにやら事情があるようで…といった筋立てでありました。
阿久津君の家庭の事情が非常に気になるところです…
今回は突如としてスタンダードな学園ドラマ的やりとりが展開され、歌舞伎の話題は少なめでしたね!
なのでタイトルにちなんだ演目についてお話したいと思います(人'v`*)
歌舞伎十八番の内 暫
タイトルの「暫く、暫く!」という言葉は
歌舞伎十八番の内 暫(しばらく)
という演目の有名なセリフであります。
歌舞伎十八番は、市川團十郎家の家の芸として選ばれた十八の演目のこと。
十八番というのは得意な物事を表す「おはこ」という言葉の元になっています(´▽`)
暫という演目の内容はあまり難しいものでもありません。
1、天下横領を企む悪者がいました。対立関係にある人々がやってきました。
2.悪者は、対立関係にある人々を消してやろうとしました。
3、「しーばーらーくーしーばーらーくー!!!!!」という声がどこからともなく聞こえてきました。
4、一同がざわざわしているところへ、鎌倉権五郎景政(しばらく)というものすごい男が堂々と登場!
5、その超人的強さで悪を成敗し一件落着。めでたしめでたし
…といったようなものです(人'v`*)
いろいろと割愛し過ぎてしまいましたが芝居の内容のおもしろみというよりは、
すごい迫力だなぁかっこいいなぁという感動だけで充分楽しめる演目です。
Home | The Metropolitan Museum of Art
こちらは、五代目團十郎が演じる暫を描いた浮世絵です!
ものすごい出で立ちだと思われませんか?
袖が巨大すぎますし、髪はカニのようですし、折った紙も挟まっていますし、とにかくデコラティブでもうわけがわからなくなっていますね。
しかしながらこの過剰さが歌舞伎らしく、私はすごく好きです(n´v`n)
そういえば、とんぼは鍵を開けるのが得意なようでした。
黒悟はルパンに例えていましたが、ここはぜひ「いがみの権太みたい」と言ってほしかったですね!
とんぼが「こちこちがようござんす」と言ってくれればなおのこと嬉しかったです(*´艸`)
詳しくは「義経千本桜 すし屋」をご覧ください。
次回は「月も朧に白魚の……」
いよいよ始まるこち祭!放送が待ち遠しいですねヽ(。>▽<。)ノ