ただいま歌舞伎座で上演中の六月大歌舞伎!
今日は夜の部「曽我綉俠御所染」について少しばかりお話したいと思いますので、
何らかのお役に立てればうれしく思います(´▽`)
その一
その二
五郎蔵と土右衛門はどういう関係?
物語の段取りはこのようなものだというのは既にお話した通りであります!
- 五條坂で男伊達の五郎蔵と土右衛門が出会う
- 妻の皐月が五郎蔵と縁切りをする
- 廓で殺人事件が起こる
この段取りは見てさえいれば伝わってきますが
土右衛門と御所五郎蔵にどういった因縁があるのかはよくわかりませんよね(>_<)
御所五郎蔵の過去に大事なお話がありますので、ごく簡単にですがご説明いたします。
御所五郎蔵の過去
今では侠客になっている御所五郎蔵、実は元さむらいなのですΣ('0'o)
陸奥の国の大名さま・浅間巴之丞という人物に仕えており、須崎角弥という名前でありました。
須崎角弥は実は、腰元の皐月と良い仲になっておりました…(*´艸`)
(この皐月さんというのは2で縁切りをする遊女の皐月さんと、まさしく同じ人であります)
しかしながら、皐月さんに横恋慕をしているよからぬ人物が二人のようすを狙っておりました。。
それが剣術師範の星影土右衛門であります!とても嫌なやつなのです。
土右衛門のせいで須崎角弥と皐月は「不義者だ!」と罪に問われてしまうのでしたヽ(´o`;
\あわや死罪に…!/
というところでしたが巴之丞のお母さんの赦しを得ることができ、国許の追放という罰で済みました。
そんなことでお家を追われて町人となってしまった須崎角弥は、皐月と一緒に都へ向かったのです…
五郎蔵と土右衛門には、仕事と皐月を巡っての深い因縁があったんですね!