ただいま歌舞伎座で上演中の六月大歌舞伎!
昼の部「弁慶上使」より少しばかりお話をしておりましたが、追加してお話したいことがありました
その一
その二
床本集で発見
熱心な方は既にご存知かと思いますが、
歌舞伎・文楽ファンの方のお気に入りサイトとして有名な「床本集」に
弁慶上使の床本が載っているのを発見しましたヽ(。>▽<。)ノ
産れた時の産声より ほかには泣かぬ弁慶が 三十余年の溜め涙 一度に乱すぞ果てしなき
改めて文字として読んでみると、削ぎ落とされた表現でここまで多くのことを描くことができるのかと感激してしまいます。
床本集ってなに?
歌舞伎ファンになりたての方に補足いたしますが、
人形浄瑠璃がもとになっているような「義太夫狂言」と呼ばれる演目のお芝居は、
役者のセリフだけでなく義太夫節(ぎだゆうぶし)という音楽にのせて繰り広げられてゆきます。
舞台に向かって右側にかけている太夫・三味線の二人組が演奏している音楽です。
歌舞伎をご覧になり始めたばかりでは一体何と言っているのか聞き取りにくい事も多いかと思います。
そんな義太夫節の音楽の詞章が書かれたものを床本(ゆかほん)といい、
床本がテキスト化されネット上に公開されているのが床本集であります。
この弁慶上使に限らず、たくさんの演目の床本が公開されています。
なかには歌舞伎で上演されているものとは若干異なる部分もあるようですが、
不思議なことに一度文字で読んでみますと、だんだん義太夫節の音楽が聞き取りやすくなってくるのですΣ('0'o)
義太夫節がすこしでも聞き取れるようになりますと、芝居見物は格段におもしろくなるように思います!
ぜひとも一度お試しくださいね(人'v`*)