ただいま歌舞伎座で上演中の吉例顔見世大歌舞伎!
夜の部で上演中の「仮名手本忠臣蔵 五段目・六段目」
仮名手本忠臣蔵は全部で十一段に及ぶ長い長い物語であり
お話したくなるようなトピックの尽きない、奥深い作品です。
以前から何度もお話しておりますが、
数ある歌舞伎演目の中でも最高峰の作品ですので今月も少しばかりお話いたします。
なんらかのお役に立てればうれしく思います(人'v`*)
中村仲蔵と斧定九郎のエピソードを落語で!
五段目・六段目を一度見たら忘れられない強烈なキャラクターが
おかるの父 与市兵衛を殺す悪人・斧定九郎です!
スッキリとした黒小袖を身にまとった浪人風情で
「五十両…」と不気味に発する斧定九郎は、
たったひと言のセリフにもかかわらず豪華な配役のつく、
非常に大きな役柄であります(´▽`)
この役柄がここまで大きなものとなった背景には、
初代 中村仲蔵の活躍がありました。
中村仲蔵についてはこちらの記事で簡単にお話しておりますので、
ぜひご一読ください(人'v`*)
実はそんな中村仲蔵の逸話、落語の噺としても大変有名です。
その名もずばり『中村仲蔵』
名だたる噺家さんたちによる名演がCDとして発売されています。
このすえひろは落語に関してはとんと疎いのですが少し調べてみますと、
NHK「ガッテン!」でお馴染みの立川志の輔さんの『中村仲蔵』では
仮名手本忠臣蔵についてたいへんおもしろい解説をしてくださることで評判のようです。
仮名手本忠臣蔵を全段通して見られる機会もしばらくなさそうですので、
志の輔さんの『中村仲蔵』をぜひ聞いてみたいものだなと思いました(n´v`n)
余談ですが、そんな中村仲蔵の大活躍を小説でも楽しみたい方は
松井今朝子著『仲蔵狂乱』をおすすめいたします!
どっしりとした憂鬱な空気の上にあった江戸歌舞伎の繁栄を目の前で見るような物語で、
江戸の芝居小屋の色っぽさや、輝かしい役者たちとその裏にある苦渋、格差、不条理を垣間見ることができます。
歌舞伎がお好きな方には、ぜひ一度お読みいただきたい一冊です(人'v`*)