2018年の初芝居は歌舞伎座にこもり、丸一日過ごしてまいりました。
毎年恒例、至福のひとときでありますヽ(。>▽<。)ノ
今回は、
松本幸四郎改め 二代目 松本白鸚
市川染五郎改め 十代目 松本幸四郎
松本金太郎改め 八代目 市川染五郎
大きな名跡の三代同時襲名披露という大変おめでたい公演であります。
「勧進帳で染ちゃんが、ううん、義経じゃなくて弁慶の…」
「幸四郎さん、いや違う松王丸の幸四郎さん、ううん、寺子屋の方の松王丸の…」
などと芝居仲間との会話が混乱をきわめ、
これも襲名初日ならではだなぁとおもしろく思いました(´▽`)
なにやらこの日すえひろはとにかく一日中ドキドキワクワクと興奮しつづけており、
昼の部では動く七福神の尋常ならざるおめでたさと
「車引」での新幸四郎さん松王丸の登場で興奮がピークに達し、
「寺子屋」での猿之助さんの涎くりと東蔵さんのやりとりでは
やたらとリアクションしてしまい恥ずかしかったです。
そんな興奮が臨界点を突破したのはやはり夜の部の「勧進帳」!
新染五郎さんの義経が花道に登場し
〽これやこの行くも帰るも別れては 知るも知らぬも逢坂の山かくす…
でぐっと見返ったときにそのお顔が見え、あまりの美しさに仰天してしまいました…!
ずらりと並ぶ四天王のいかつさの対比も素晴らしく、
後ろからずずずと現れた新幸四郎さんの弁慶も鬼気迫るものがあり
義経の初々しさも相まって、
おぉぉ義経様はどんなことがあろうとお守りせねばならないぞ…!
と、まるで自分も山伏のひとりのような気持ちになって
意識が安宅の関へ飛んで行ってしまったのでした(・_・;)
待ち受ける吉右衛門さんの富樫のかっこよさも鳥肌ものであり、
お隣にかけていた見知らぬ方をゆすり起こしてしまいたいほど興奮し…
一時間と少しの上演時間が一瞬に感じられて
終わらないで欲しくなってしまうほどに心地よくたまらぬ体験でした。。
弁慶が延年の舞を舞い始めた時、
とうとう私はめまいを起こしたかと思ったのですが、これは割と大きめの地震でした。
「歌舞伎座には大規模避難空間と大量の備蓄がある」と
以前NHKのブラタモリで見たのを思い出しここはひとまず安心して、
新幸四郎さん渾身の六方を見送り…
そこで手拍子が起こらなかったことも非常に嬉しく…
うわぁ~初日の素晴らしいもの見ちゃったと心底高揚しました。゚゚(´□`。)°゚。
なにやら思い出しても興奮してきてしまい、
何をお話しているのか自分でも見失ってしまいましたが、
迷っておいでの方には「勧進帳」の幕見を強くおすすめします!!
ただでさえ一月は芝居で忙しいのですが、
このすえひろもできるかぎりリピートしたいと意気込んでおります…!