国立劇場の初春歌舞伎公演
通し狂言世界花小栗判官(せかいのはなおぐりはんがん)
を見てきました!
「小栗判官」という存在は、
名前を聞いたことがあるのみで何も知りませんでしたが
今月の筋書を読みますと、
どうやら滅亡した小栗氏の魂をなぐさめるため
茨城県筑西市小栗の遊行巫女が伝説を語りはじめたものが物語化していき、
熊野からやってきた念仏比丘尼たちによって語られ広まっていった…
という、なんとなくおそろしげな成り立ちを持つ伝説のようです(・_・;)
小栗判官伝説をとてもざっくりとまとめますと
学問と武道の双方で並外れた力をもつ小栗判官は、
ワガママな荒くれもので、
21歳になるまでに72人の女性と離婚し、
池の大蛇と道ならぬ大恋愛をし、
あばれ馬を乗りこなして照手姫とねんごろになり、
一度は毒で殺されたものの、
閻魔大王の元から送り返されて見事蘇生、
餓鬼阿弥と名付けられ、
熊野のお湯に浸かって元通り、
照手姫と再会し、めでたしめでたし…
…というなんとも壮絶なストーリーでした!
小栗判官をヒーローと思えばいいのかヒールと思えばいいのかよくわかりませんが、
熊野という土地の不思議な力があればこそ
このはちゃめちゃな伝説が説得力を持って伝わってきたのでしょうね。
世界花小栗判官は小栗判官伝説がよくわからずとも
笑ったり、ゾッとしたり、ワクワクしたり、
四季折々の美しさを感じながらひたすらに楽しむことができるお芝居でした。
お正月の国立劇場だなぁというお約束の楽しさです。
恒例の時事ギャグも、
想像よりも数多く盛り込まれていて驚きました(*´艸`)
これからご覧になる方は、どうぞお楽しみに♪
いよいよ東京のお正月歌舞伎コンプリートも間近となりワクワクしております!
最後まで存分に楽しみたいと思います(n´v`n)