歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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八月をふりかえり… 2018年

早いもので今日で今月も終わり…

八月納涼歌舞伎やNARUTO、自主公演など今月も芝居が盛り上がっていましたね!

 

夏の歌舞伎は年々、

初めての方や若い世代への訴求力が上がっているように思われます。

今月初めて歌舞伎をご覧になった方も大勢おいでのことでしょう。

他のお芝居もぜひいろいろとご覧になってみてくださいね!

 

新作歌舞伎のゆくえ

今月をふりかえってみると、

今後の新作歌舞伎のゆくえをいろいろと思いめぐらしたひと月でありました。

 

どうなることかと想像できずにいたNARUTOは、

音楽の効果も手伝ってか予想以上に歌舞伎との親和性が高い演目に仕上がっていました。

ワンピース歌舞伎と比べても、全体的に非常にまとまりのよい印象です。

しかしながらワンピース歌舞伎のぶっ飛び感というのもまた歌舞伎の大いなる魅力の一つであり、

同じ漫画原作でも様々な見せ方があるんだなぁと感じ入りました。

 

東海道中膝栗毛は古典演目のパロディーをたくさん盛り込むことで

まずは笑いから歌舞伎の沼へ誘うというアプローチと受け取っています。

歌舞伎役者の方々はじめとする裏方の方々は

さまざまなアプローチで歌舞伎の新たなる魅力を広く伝えんと力を尽くされている…と

平成最後の夏、新たな時代への動きをひしひしと感じていました。

 

この波の中で、美しい古典歌舞伎はどうなっていくのか?

こうした新作歌舞伎の数々は、古典歌舞伎の引き出しがあればあるほどおもしろい気がする…

しかし今回これらの新作歌舞伎を生まれて初めてご覧になった方が、

古典にも目を向ける確率は一体どれくらいなんだろうか…高いといいなぁ…

そんなことをぼんやり思っていました。

変わりゆく時代への不安と希望は常に隣り合わせですね。

 

余談ですが、先日ひさしぶりにピューロランドへ出かけたため

二度目のKAWAII KABUKIを見てみたところ、

なんだかキティちゃんをはじめ皆さん歌舞伎の所作や芝居のグルーブ感が

めきめきと上達してらしたように感じて驚きいりました!

キティ一座のみなさんもお忍びで芝居見物をして

日々鍛錬されているのかもしれませんね。

歌舞伎の英才教育、国立劇場鑑賞教室とともにおすすめいたします。

 

さて、来月はどんな芝居が待っているのでしょうか。

楽しみに今夜は休みたいと思います!おやすみなさいませ。

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