ただいま東京は浅草の平成中村座では、
十一月大歌舞伎
十八世中村勘三郎七回忌追善を上演中です!
夜の部「仮名手本忠臣蔵 祇園一力茶屋の場」は、
数ある歌舞伎の演目のなかでも三大狂言に数えられる名作のなかの名場面。
このすえひろも大好きゆえ、これにまつわるお話がたくさんございます。
今回の平成中村座で初めてご覧になる方もおいでかと思います。
ここにひとつまとめますので、何らかのお役に立てればうれしいです。
そもそも仮名手本忠臣蔵とは
仮名手本忠臣蔵とは、江戸時代の大事件「赤穂浪士の討入」を題材とした、
全部で十一段にもなる長い長い物語であります。
しかし江戸時代の庶民の芝居はいろいろと厳しく取り締まられておりましたので、
あくまでも赤穂浪士とは別のお話ですからね…とアピールするかのような
さまざまな工夫を重ね壮大なフィクションとして練り上げられています。
そのため役名などが微妙にもじられていて、
史実にお詳しいかたはかえって、なんのこっちゃと思われるかもしれません。
そういった前提についてお話した回がこちらです。
ざっくりとしたあらすじ
十一段のうち七段目にあたる「祇園一力茶屋の場」に至るまでのあらすじのお話がこちらです。
しかしながら大変長いですし、ここはご存知なくとも楽しめると思います。
www.suehiroya-suehiro.com
七段目の登場人物
「祇園一力茶屋の場」の登場人物たちについてのお話です。
こちらはおかるが抱えている事情について…
そして、お兄さんの平右衛門のモデルについて…
由良之助の息子・大星力弥について…
落語の題材にも
祇園一力茶屋の場というのは「七段目」と通称されています。
かつて仮名手本忠臣蔵は「○段目」と聞けばこれがこうしてこうなる…と話が通じる程に、
大変よく知られた演目だったようであります。
それゆえ、こんなたのしい噺も生まれています。
祇園一力茶屋は実在します!
由良之助が遊興三昧の日々を送っている「祇園一力茶屋」は、京都の祇園に実在しています。
数年前に京都へ出かけた際に撮ってきた写真をご紹介している回です。
いつの間にかたくさんのお話をしておりましたが、
仮名手本忠臣蔵というのは私などではまだまだ語りつくせないほどの魅力にあふれた演目です。
今後も引き続き、お話を増やしてゆきたいと思います!