先日は顔見世を見るために京都へ参りましたが、
芝居だけでなくその土地の味を楽しむことも遠征ならではのお楽しみですね。
今回の遠征では、おそらく京都でしか味わうことのできない
大変おいしいお料理をいただきましたので、ひとつご紹介したいと思います。
このさき京都南座へ遠征される方のお役に立てれば幸いです。
京都ならではの中華料理があるらしい
京都の料理というとまず思い浮かぶのは和食や抹茶スイーツなどですが、
京都には独自の食文化の中で育った「中華料理」があるらしいのです。
それは、にんにくや油を控え、素材の味を生かしてあっさりと仕上げたものだとのこと。
舞妓さんなどがお座敷に香りを持ち込まないためという配慮もあって、
そういった食文化が独自に発展、根付いているようです。
中華料理といえば刺激的な味わいも魅力のひとつですから、
一体どんなものなのだろうかと気になり、人気店のひとつらしいお店へ出かけました。
一見中華料理屋さんに見えない外観
それがこちら、祇園の街角に佇む「竹香」です。
一見まったく中華料理店には見えないのですが、
看板には確かに「広東御料理」とありますね。
開店前から地元の方々と思しきお客さんが少し並んでいました。
お急ぎの場合は早めに出かけるのが安心かもしれません。
これまでに食べたことのないおいしさ!
調べてみますと竹香の名物は「はるまき」と「やきめし」のようです。
グルメではないこのすえひろは、一切ひねりなくその二品を注文してみました。
先に提供された、こちらがはるまき…
ん…?これは一体…?見たこともない見た目のはるまきです。
舞妓さんがお口をあまり開けなくてもよいように、一口サイズに切られているのでしょうか。
一口いただきますと、さっくりとしながらも芯の柔らかい独特の皮、
そしてタケノコと椎茸の香りが口の中いっぱいに広がり、
もう仰天の美味しさでありました…!!
普通の中華料理の春巻きとは全く違います。
何にもたとえようのない、これまでに食べたことのない味わいです。
そして続いてやってきたやきめし。見た目は普通のチャーハンですね。
しかし一口味わってみますと、
こ…!これは…!!!!!と取り乱すほどのおいしさでした…!
ふんわりとした玉子とお肉のほか歯触りの良い若竹が具材として入っていて、
パラパラのご飯はボリュームたっぷりなのに一切油っこさがなく、
もういくらでも食べ続けられそうなあっさり感なのであります。
はるまき、チャーハンの味わい…いまだに忘れられません。
また京都へ出かけた際にはぜひいただきたいと思います。
本当にここでしか味わえないおいしい料理でお腹いっぱいになり、
食事代は総額1500円ほどとかなりリーズナブルでした。
南座遠征の際には、ぜひお出かけになってみてくださいね!
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