ただいま歌舞伎座で上演中の
三月大歌舞伎!
夜の部「弁天娘女男白浪」は歌舞伎屈指の人気演目ですので、
以前にもお話したものがいくつかありました。
また今月は奇数日・偶数日での配役違い、
人気者の幸四郎さんと猿之助さんが弁天小僧菊之助をお勤めになるとあって
初めてご覧になる方も大勢おいでかと思います。
ここにひとつまとめますので、お役に立てればうれしく思います。
ざっくりとしたあらすじ
「弁天娘女男白浪」はセリフも聞き取りやすく大変わかりやすい演目ですので、
初めてご覧になる場合も安心ですが
補足的にざっくりとしたあらすじをお話したのがこちらです。
「浜松屋」の場面の後には今月は残念ながら上演されていない
ある不思議な縁の物語がありますので、そこも含めてお話しております!
元ネタはここに
数ある歌舞伎の役柄の中でもトップクラスの人気を誇る
弁天小僧菊之助のアイディアの源は、実は一枚の絵であったらしい…という
江戸時代の有名なエピソードについてのお話です。
呼び方がいろいろ
「弁天娘女男白浪」は長年芝居好きにに親しまれたお馴染みの演目であるために
いろいろな呼び方があります。
有名な大どろぼう日本左衛門
突然頭巾をかぶって現れる立派なさむらい風の人物日本駄右衛門は
白浪五人男のリーダーだそうですけれども、
この役にはたいへん有名な実在のモデルがいました!
現代でも文献が残る伝説のどろぼうです。
「知らざあ言って聞かせやしょう」
白浪五人男の人気の秘密は、気持ちのよい名ぜりふにあるようです!
声に出してみたくなるカッコいいせりふをご紹介したのがこちらの回です。
心おどるアウトロー列伝
江戸時代に人気を博し、現代でも変わらず好まれている
「白浪物」というジャンルについてお話したのがこちらの回です!
屋根が回転する奇想天外な演出
弁天小僧菊之助が最期を迎える場面では、
ダイナミックな大道具演出「がんどう返し」が使われています。
江戸時代の人が考えたものですが、さまざまな技術が発達した現代でも
少しも色あせずに驚くことができるカッコいい演出です!
今月の幕見席
今月の幕見席はおそらく千穐楽が近づくにつれ混み合うことと思われます。
奇数日・偶数日で見比べる場合はぜひお早めにおでかけください!