ただいま歌舞伎座にて上演中の
團菊祭五月大歌舞伎
新元号令和最初の記念すべき歌舞伎公演です!
昼の部最初の演目である「寿曽我対面」は、
おめでたい場面で頻繁に上演される演目であります。
この演目についてはこちらのブログでも以前より何度かお話しておりますので、
ここにひとつまとめておきたいと思います。
どういうお話?
寿曽我対面は現代の演劇のような起承転結のあるお芝居とは異なり、
歌舞伎ならではの「様式」が前面に押し出されている演目です。
そのため初めてご覧になる場合は、謎に満ちて感じられるかもしれません。
演目のそもそもの前提についてお話した回がこちらです。
「寿」と名が付くくらいおめでたい
一連の「やさしい壽曽我対面」を最初にお話したのは襲名披露興行の折。
寿曽我対面は題名に「寿」とあるように
襲名披露やお正月など、おめでたい興行の際に上演されるのが恒例です。
「おめでたさ」の由来についてお話した回がこちらです。
インパクト抜群の登場人物たち
寿曽我対面はザ・歌舞伎というド派手な見た目の登場人物が
ぞろりぞろりと揃う本当に歌舞伎らしい演目です。
中でもずば抜けたインパクトを持つ役柄・小林朝比奈についてお話しております。
今月は歌昇さんがお勤めになっていますよ!
www.suehiroya-suehiro.com
曽我兄弟といえばこのモチーフ
寿曽我対面の主役曽我十郎・五郎兄弟の、
特徴的な衣裳デザインについてお話しております。
今回の兄・十郎は梅枝さん、弟・五郎は萬太郎さんがお勤めになります。
なんとお二人は実のご兄弟!兄弟の順番も配役の通りです。
歌舞伎の演目で一番有名な兄弟を、
本当にご兄弟でお勤めになるというのも今月のポイントですね!
今月の幕見席
上演時間もちょうどよく、初めてご覧になる場合もおすすめです!
毎月、一幕目は人出が多い傾向にあります。
立ち見を避ける場合はお早めにどうぞ!