ただいま歌舞伎座で上演中の秀山祭九月大歌舞伎!
芝居好き垂涎の演目・配役ですが、上演頻度の高い演目が揃っているため
初めて歌舞伎をご覧になる方にも大変おすすめの公演であります。
夜の部「勧進帳」は歌舞伎といえばこれと言えるような定番中の定番。
引っ込みの飛び六法は歌舞伎をご覧になったことのない方でもご存知かと思います!
奇数日には片岡仁左衛門さん、偶数日には松本幸四郎さんが
それぞれ弁慶をお勤めになるとあって大変話題を呼んでおります。
勧進帳はこのすえひろも大大大好きな演目ゆえ、
ねちねちねちねちとお話した回がたくさんございます。
今回初めて勧進帳をご覧になる方もおいでかと思います。
ここにひとつまとめますので、何らかのお役に立てればうれしく思います。
ざっくりとしたあらすじ
勧進帳では長唄の詞章とともに物語が進んでいきます。
しかしながら初めての場合は、内容を聞き取るのが大変難しいかと思われます。
ごく簡単に流れをお話したものがありますので、お役に立てれば幸いです!
弁慶と富樫の葛藤
義経さまを守り抜く弁慶の姿に胸が熱くなる勧進帳ですが、
関守の富樫左衛門と弁慶との、男と男の熱い心のやりとりにもまた心が震えます。
そんな弁慶と富樫のキャラクターについてお話したのがこちらです。
勧進帳にちなんだ演出のことば
勧進帳には、歌舞伎のお約束の演出がさまざま用いられています。
他の演目でも共通してくる知識ですので、ご活用いただけるかと思います。
勧進帳の位置づけ
勧進帳は数ある歌舞伎の演目のなかでも、とりわけ特別とされる存在であります。
それは一体なぜなのか?ということの一端をごく簡単にお話いたしました。
七代目松本幸四郎と勧進帳
こちらではなんと障害に1600回以上も弁慶をお勤めになったという
伝説の弁慶役者「七代目松本幸四郎」についてお話いたしました。
これは比較的マニアックな内容で初めてご覧になる場合にはご不要かもしれませんが、
ご興味あればお読みいただけたらうれしく思います。
特に今月は幸四郎さんがお勤めになっていますので、
どんなに重いものを背負われて舞台に立っておられるのかということがわかりますと
芝居の感動もひとしおかと思います!