昨日30日、劇場京都四條南座にて
京の年中行事 當る子年 吉例顔見世興行の幕が開きました!
おめでとうございます!
耐震工事による数年間の休業から開け、新開場となったばかりと思っておりましたが、
早くも一年の月日が経ち今年も顔見世の季節となりました。
京都の顔見世といえば全国の芝居ファンや舞妓さんが集う年中行事であります。
一年をしみじみと振り返る芝居納めにぴったりの公演です!
公演の詳細
終演時間にご注意
12月の京都南座の顔見世は大変終演時間が遅いことで知られておりますが、
今回は比較的早く、夜の部の一番最後「越後獅子」の終演は21時15分です!
これなら向かう地域によっては新幹線の終電にも間に合いそうですが、
東京行きはやはり厳しいかと思います。遠征なさる方は時間など充分お気をつけください!
昼夜と8つの演目が並ぶ圧巻の狂言立てであります!
「輝虎配膳」「金閣寺」「仮名手本忠臣蔵」とどっしりとした時代物が並ぶ昼の部に対して、
夜の部では三大姦通物の一つ「堀川波の鼓」、世話物の名作「魚屋宗五郎」と
悲喜こもごもを描く人間味あふれるドラマが並んでいます。
特に昼の部「仮名手本忠臣蔵 祇園一力茶屋の場」は、
芝居の舞台となっている祇園一力亭が南座から目と鼻の先であり、
冬という季節感も相まって、もはや風情しかない一幕であります。
今回初めて遠征なさる方は、芝居見物の前後にこの祇園一力亭の建物を
ぜひ一度ご覧になることをおすすめいたします!
討ち入りを控えた大石内蔵助が実際に過ごしていたという場所ですので、
観光のかたでぎゅうぎゅうになっているエリアではありますが、
その趣たるや圧倒されるものがあります。
余談ですが、現在上映されている映画「決算!忠臣蔵」でも
大石内蔵助をお勤めの堤真一さんが遊里に遊ぶシーンがあるそうであります!
映画「決算!忠臣蔵」は、討ち入りにかかった費用をテーマとした異色の作品だそうで、
仮名手本忠臣蔵が大好きなこのすえひろも非常に注目しております。
芝居と史実は異なるのは承知しておりますが、
七段目の由良さんがおかるとじゃらじゃらしつつ一体いくら使っていたのか、
イメージを膨らませる手助けとなりそうですね!