ただいま浅草公会堂で上演中の新春浅草歌舞伎!
お正月の浅草で長年愛されている恒例の興行です。
松也さんを中心とする20~30代の方々が古典歌舞伎の名作に挑むという、
歌舞伎界の青春を感じるまぶしい公演であります。
第一部「菅原伝授手習鑑 寺子屋」はとりわけ上演頻度の高い名作中の名作。
歌舞伎座では大幹部の方々がお勤めになる大役の松王丸に挑むのは松也さんです。
寺子屋については、過去にお話したものがいくつもございます。
ひとつまとめてみますので、芝居見物のお役に立てればうれしく思います!
寺子屋とは?
寺子屋は菅原伝授手習鑑という長い物語の四段目にあたる場面。
四段目の大当たりは大坂中はもちろん諸国の浦々山家の隅々までも響き渡る大評判
と評されるほどの名場面として長らく愛され、現代人の涙をも誘う名作中の名作です。
実は、菅原伝授手習鑑の前半部分にあたる物語は2月の歌舞伎座でも上演されます!
本編にもご興味をお持ちの方は来月ぜひ歌舞伎座へ!
ざっくりとしたあらすじ
物語のあらすじについて、ざっくりとですがお話したのがこちらの回です。
ざっくりとは言いながら①~⑥と長いのですけれども、
「寺子屋」の場面に至るまでの人間関係が重要でもありますので、
お読みいただきますと物語がよりわかりやすくなるかと思います。
松王丸の姿が伝えるメッセージ
松王丸の苦しい胸の内や思惑は、髪型や衣裳も伝えています。
舞台の上があらゆるお約束で彩られているところも
歌舞伎ならではのおもしろさのひとつかと思います!
涎くりはいくつまで寺子屋に?
悲しい物語のなかで唯一ほっこりと笑わせてくれる人物が、
寺子のなかでもとりわけ大きい涎くりです。
この涎くりはいつまで寺子屋に通っていて良いのだろうか…?と疑問に思い、
江戸時代の寺子屋のシステムについて調べてみたのがこちらの回です。
現代に続く偉業
2020年は歌舞伎界に團十郎の名跡が復活する記念すべき年でありますが、
寺子屋において重要な役割を果たした團十郎がいました。
この方がいなければ寺子屋の味わいは全く異なるものであったかもしれず、
なにやら感謝の念すら湧いてきます…!
武部源蔵にはモデルが!
主人公の松王丸は架空の人物でありますが、
今月隼人さんがお勤めになっている武部源蔵にはなんとモデルがいたそうです!
江戸時代の人々の知性が感じられる、絶妙な人選であります。
ややマニアックな話になりますがご興味あらばお読みいただければと思います!