先日のお話ですが、国立劇場へ出かけまして
令和2年初春歌舞伎公演 菊一座令和仇討
を拝見してまいりました!
備忘録として感想など少しばかりメモしておきたいと思います。
四世鶴屋南北の「御国入曽我中村(おくにいりそがなかむら)」をアレンジし、
おなじみのキャラである白井権八・笹野権三が幡随院長兵衛の助言を受けて
奇想天外な仇討ちを繰り広げるという物語であります。
とはいえ決して複雑ではなく、お正月の国立劇場のいつもの雰囲気と申しますか、
難しく考えたり悲劇に苦しむ必要は全くない非常にわかりやすい筋立てで、
このすえひろも大いに笑い、楽しんでまいりました!
菊五郎さんがお勤めの見るからにうさんくさいお医者様が想像通り敵であったり、
いざ成敗!となるも満開の桜や富士山のにぎにぎしくド派手に寿ぎ、
そしてそのまま手拭いをまいて、めでたしめでたし…という、
そんなのんびりとした展開になにやらホッとするような思いがいたします。
菊之助さんがお勤めの白井権八が吉原で働き始める…という展開は衝撃のおもしろさでありましたが、
そのお美しさを見れば大納得であり、惚れ惚れといたしました。
先月のナウシカ…本当におもしろかったなあ…としみじみ思い、
今年も立役はもちろん女形でのご活躍もたくさん拝見できると良いなあと願いました。
それはそうと3月、菊之助さんが小劇場にて、義経千本桜の通しに挑まれるそうですね!!!
これは見たいぞと思いつつ、全段通して3万円というお値段に度肝を抜かれました…!
小劇場の濃密な空間で一日かけて義経千本桜の世界に浸る、
しかも全場面の主役を菊之助さんがお勤めになる場に立ち会えるというのは
なんとも貴重で贅沢であります。3万円…おおお…震えるようです…