歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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【来たる25日】新橋演舞場・四月大歌舞伎 チケット一般発売!

あさって25は新橋演舞場の四月大歌舞伎のチケット一般発売日です!

実は4月の一カ月間、歌舞伎座はメンテナンスのため休館となり、

四月の歌舞伎公演は新橋演舞場で行われるのです。

そのためチケットの発売日程が通常の公演より少し前倒しとなっています。

新橋演舞場はお気に入りの席を確保しようと思いますとなかなかの争奪戦となります。

チケットの確保はお早めに!

公演の詳細

www.kabuki-bito.jp

一般発売日

2月25日(火)10:00~

【チケットWeb松竹】

会期・上演時間

2020年4月3日(金)~27日(月)

昼の部:11:00~

夜の部:16:30~

休演日:15日(水)昼の部・夜の部ともに休演

今回の四月公演から休演日が設けられています!

日程の調整にご注意くださいね。

 

チケット料金

1等席 16,000円

2等A席 9,000円

2等B席 5,000円

3階A席 5,000円

3階B席 3,000円

桟敷席 17,000円

新橋演舞場は左右のバルコニー席からは舞台が一部見切れてしまう劇場です。

また、3階席ではA席B席左ともに花道は見えません。2等B席も花道は厳しくなります。

ようすを見るためのモニターがあるにはあるのですが、

遠方からの撮影のため表情などはわかりませんのでご注意ください。

今回の狂言立てですと、昼夜ともに右のバルコニー席が素晴らしいビューポイントとなりそうです。

みどころ

歌舞伎座のメンテナンスに伴い、新橋演舞場で上演される四月大歌舞伎! 

菊五郎さんと吉右衛門さんを中心とした素晴らしい座組で、

昼の部・夜の部ともに素晴らしい作品が並んでいます!

どちらも初めて歌舞伎をご覧になる方にも楽しめるはずですので、

ぜひにとおすすめしたく思います。メインの作品を少しご紹介いたします。

 

昼の部は「青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)

白浪五人男(しらなみごにんおとこ)」の通称の方が有名かもしれません。

五人組のどろぼうがとにかくカッコよく決めポーズを決めたりですとか、

スカッとするような耳に心地よいセリフを言ったりすることが魅力で、

お芝居の内容も難しく考えずとも楽しめるものであります。

女装の盗賊・弁天小僧が呉服屋へ盗みに入って男であるとバレてしまい、

カッコよく開き直るセリフ「知らざぁいって聞かせやしょう」は

数ある歌舞伎のセリフの中でも屈指の名セリフとして知られています。

 

今回弁天小僧をお勤めになるのは、昨年末にナウシカをお勤めになり大きな話題を呼んだ菊之助さんです。

女装の盗賊ですからナウシカとは全くもって異なる役柄、

振袖姿のお嬢様から、ワルな若者にガラリと変化する瞬間などもうたまりませんので、

ナウシカをご覧になりファンになられた方には特にオススメです!

 

夜の部は「籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)

佐野の絹商人・次郎左衛門が、江戸の思い出にと吉原に立ち寄り、

類まれなる美貌を持つ花魁の八ツ橋に溺れてしまうのだが…というお話です。

題名にもなっている籠釣瓶は、一度抜いたら血を見るまで鞘に納まらないという妖刀。

一目ぼれから始まる恋とこの妖刀が一体どう関係してくるのか、

嫌な予感しかしない取り合わせでありますけれども、嫌な予感が的中する物語です。

 

明治時代に作られた作品ですので、セリフが非常にわかりやすく、

現代人にも感情移入のしやすい深みのある人物描写が特徴です。

今回は吉右衛門さんの佐野次郎左衛門と菊之助さんの八ツ橋という素晴らしぎる配役ですので、

ただ恐ろしいだけではない、人間の心の奥深くが感じられる一幕となるはずです。

 

再来月も歌舞伎公演は見どころしかない状況、とっても楽しみですね!

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