本日、26日は歌舞伎座で上演されていた二月大歌舞伎の千穐楽でした!
おめでとうございます!このすえひろはといえば昼の部を通して拝見し、
夜の部の一部を幕見するなどして千穐楽の一秒一秒を堪能してまいりました…!
小鳥が泣けば親鳥も
昼の部の終演後などはしばらく放心してしまっておりまして、
今もまだ感想を言語化できるような段階になく、月末に改めて感想をしたためたいと思います。。
とにもかくにも、仁左衛門さんの菅丞相の存在があまりにもあまりにも尊すぎて、
神々しいという言葉ではもはや足りないほどであり、頬に涙の伝うさまなどは拝むようでした…
言葉にすることを生業としていながら、言葉にならない思いが湧きあがってもだえるばかりです。。
道明寺の幕切れ、一段目に踏み出した瞬間の目線や、檜扇越しの横顔、天神の見得、花道の歩み…
すべてが忘れられない瞬間として目に焼き付いております。
常であれば、素敵なお顔立ちだなあなどという邪念が湧いてしまうところ、
そのような思いすら少しも抱かせないようなと申しますか…
しかし道明寺はいわずもがな、筆法伝授もまた素晴らしかったなあと…
梅玉さんの源蔵に完全に感情移入してしまい、勘当を許してほしいという思いでいっぱいになり、
かなり早い段階でぼろぼろと涙がこぼれておりました。。
かなり早い段階というのは源蔵夫婦が菅原館に到着したあたりであり、
12時すぎごろから既に感情のストッパーが壊れてしまっていたようです…
十三代の舞台には間に合わず、ドキュメンタリー映画や舞台映像で拝見しただけの印象でありますが、
時折、十三代のお姿にも見えてしまう瞬間があり、ハッといたしました…
幕見で拝見した夜の部の我當さんのお姿も十三代を思ってハッとする瞬間があり、
思わず手を合わせて拝みたくなってしまうような素晴らしい追善狂言であったなとしみじみ思います…
お話は変わりますが、新型コロナウイルスの影響で国立劇場では、
2月28日(金)から3月15日(日)の主催公演を中止するとのお達しであります。
歌舞伎座および松竹主催公演の対応はいまだ発表がありません。
歌舞伎をはじめとする伝統芸能の世界の場合は、観客間の感染ばかりでなく、
出演者の方々にもお歳を召された方や、日々の鍛錬で体力を消耗されている方、
体調不良を押してでも舞台に挑まれる方の多い世界ですので本当に心配です。
五月にはおめでたい襲名披露も控えていることですから、どうか一日も早い収束をと願っております…。。
皆様も何卒お気をつけくださいませ。