歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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【図夢歌舞伎 第五回】ざっくり仮名手本忠臣蔵 九・十一段目

あす25日は歌舞伎界初の試みであるオンライン配信歌舞伎

図夢歌舞伎 忠臣蔵 第四回の上演日です!!

 図夢歌舞伎 忠臣蔵では、屈指の名作仮名手本忠臣蔵 全十一段の内容が再構成され、5回に分けて上演されます。

第一回:大序~三段目

第二回:四段目

第三回:五・六段目

第四回:七段目

第五回:九・十一段目(25日配信)

オンライン配信ということで今回初めて歌舞伎をご覧になる方もおいでかもしれませんので、元ネタになるであろう仮名手本忠臣蔵 九・十一段目のあらすじをざっくりとお話してみたいと思います。

何らかのお役に立てればうれしく思います!

そもそも仮名手本忠臣蔵とは

江戸時代の大事件「赤穂浪士の討入」を題材とした演目で、三大狂言のひとつにも数えられる名作中の名作。1748年に人形浄瑠璃として初演され歌舞伎に移されて以来、上演のたびヒットし続けている日本最大級のメガヒットロングラン作品であります!

全部で十一段あり、そのうちの九・十一段目が今回の上演で描かれる場面のようです。

九・十一段目のあらすじ

それでは、あらすじについて本当に簡単にお話していきたいと思います!

主な登場人物と配役

 

大星由良之助加古川本蔵:幸四郎さん

戸無瀬:猿之助さん

大星力弥:染五郎さん

口上人形:猿弥さん

あらすじ

九段目の舞台は、静かな山科の雪景色の中に建つ由良之助の住まい。

ここへ加古川本蔵の後妻・戸無瀬と、先妻の娘・小浪が、はるばる訪ねてきます。

小浪は由良之助の息子・力弥の許嫁であり、主人をなくし浪人の身となった力弥のことも変わらず思い続け、祝言をあげたいとやってきたのです。継母の戸無瀬も小浪の望みを叶えてやりたいと、必死に連れてきたのでありました。

 

しかし二人は、由良之助の妻・お石から非常に厳しい態度で出迎えられ、嫁入りを断られてしまいます。高師直に賄賂を贈るような加古川本蔵と忠義一途な由良之助とでは、石高の違いのみならずそもそもさむらいとしての在り方が不釣り合いである、というような意味合いです。

これを受けて戸無瀬と小浪は、「もう私たちはここで死のう、ここで死ぬなら本望」と思い詰めてしまいます。貞操であったり、夫への義理であったり、さまざまなシリアスな思いからです。

 

戸無瀬が小浪を斬るために刀を振り上げた瞬間、どこからともなく虚無僧の吹く尺八の音が聞こえてきて、家の奥からはお石の「ご無用」という声が聞こえてきました。

一間へ入ってきたお石は二人に、さらに厳しい注文を突きつけます。

「そもそも塩谷判官が師直の命を取ることができなかったのは、本蔵が判官を抱き留めたのが原因なのであるから、本蔵の首をもらいたい。それができれば嫁入りを許す」

つまり、嫁入りがしたくば夫、父を殺せというのであります…!

 

ひいいい、よよよよとおののく戸無瀬と小浪のもとへ、さきほどの謎の虚無僧が乱入。なんとこの虚無僧こそが、加古川本蔵だったのであります!

乱入してきた本蔵は、お石を足蹴に暴れまわる、由良之助をののしるなどの荒っぽい振る舞いを始めたので、力弥は母を守るために槍でひと突きして本蔵を仕留めます。

 

実は本蔵、判官を抱き留めたことを強く悔やんでおり、判官の恨みを受け止めるため、娘の幸せのため、わざとこうして力弥に命を取らせたのでした…。そんな本蔵の思いを見抜いている由良之助は奥より現れ、小浪の嫁入りを許可。敵討ちの本懐を遂げ、切腹する覚悟であると打ち明けます。

それを聞いて喜ぶ本蔵は師直の屋敷の図面を由良之助に託して絶命、由良之助は力弥と小浪を一夜残し、ひとり出立していくのでした。

 

続く十一段目は、いよいよ敵討ちの日。

高師直の屋敷に浪士たちが突入し、めくるめく立ち回りの結果、憎き師直の首を取ってめでたしめでたし…という、時代劇でもおなじみの場面であります。

 

 

そんな九・十一段目、果たして図夢歌舞伎ではどのように演出されるのでしょうか?

チケットは25日(土)23:00まで購入可能です。配信が楽しみですね!

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