先日ひさしぶりに歌舞伎座地下の木挽町広場をうろうろしておりましたら、タリーズ横に見慣れぬブースを発見いたしました。
歌舞伎の舞台の小道具を手掛ける藤浪小道具の方々が小道具の展示をしてくださっているんだなあ…と思い近づいてみると、なんと「フジナミヤ」なるお店がネット上に開店したとのこと。
木挽町広場でも一部の商品を販売しているようでしたが、外にはどんなものがあるのだろうかと思い検索してみたところ、あまりの可愛らしさに悶絶しました…!
藤浪小道具株式会社とは
そもそも藤浪小道具とは、歌舞伎向けの小道具を手掛けて148年という歴史ある企業です!
明治5年(1872)の創業以来、歌舞伎や新派、日本舞踊などの舞台からテレビ、イベントなどに小道具を提供し続けているそうです。1996年には選定保存技術の保存団体に選ばれていて、歌舞伎の伝統を継承する大切なお仕事を担う方々であります。
現代人の私たちが楽しく歌舞伎を拝見し美しい舞台にうっとりとできるのは、役者さんはもちろん、こうした裏方の方々のご尽力あってのことと感謝の念が湧いてまいります。
マニア心を超くすぐるフジナミヤさんのグッズ
そんな藤浪小道具の小道具さんたちが、小道具をモチーフとした日常使いできるアイテムを手掛けたのが「フジナミヤ」だそうです。
仮名手本忠臣蔵 五・六段目で登場人物たちの運命を翻弄する縞の財布さながらのお財布であったり、
お待たせいたしました!!
— 藤浪小道具(株)[公式] (@fujinamikodougu) 2020年10月2日
一部の商品のみ、少量ではございますが、先日ご好評いただきました『三社祭』善玉・悪玉アクセサリーが入荷いたします!
オンラインショップ“フジナミヤ”にて
10月2日 20時より販売開始予定です!#フジナミヤ #三社祭 #善玉 #悪玉 #アクセサリー #藤浪小道具 pic.twitter.com/8Qhd1a31yu
三社祭の「善玉」「悪玉」のピアスといった、日常使いできそうなアイテムが続々登場しているようです。小道具さんの手作りのようですから非常に貴重ですね!
個人的にこの「鏡獅子」などでお馴染みの差し金の蝶々を模したピンバッジと
これまた「鏡獅子」などでお馴染みの振り鼓のコースターがたまりません!!!
コースターは五段目の猪のものもあってこれもたまりません。
猪の「中の人」を感じさせるイラストがツボです。
これまで歌舞伎グッズというと基本的には隈取などをあしらったものが定番であったかと思われます。
隈取はもちろん歌舞伎のシンボルとして素晴らしいのですが、やはりどうしてもおみやげもの的な雰囲気が醸し出されてしまい、日常生活に溶け込むような感じがあまりないというのを難点に感じておりました。
その点このフジナミヤさんの品物は非常にさりげなく、歌舞伎を御存知ない方にとってもおしゃれの域を逸脱しないにもかかわらず、歌舞伎好きな人のツボは完全に押さえていて、日常にも溶け込むという素晴らしいデザインであるなと感動いたしました!!!
サイトにもこのように書かれています…
”小道具“をモチーフとした、色彩、図案で、新しい”和風“を演出……
お芝居好きな方が、いつも身近にお芝居を感じていられるデザイン……
非日常であるお芝居の世界を、日常に……
まさしくそういった品を欲していました…サイトを拝見しているとどれもかわいくてなんだかもう全部ほしくなってきてしまうのですが…
ひとまず現在SOLD OUTになってしまっている五・六段目の財布が欲しいです。。再入荷があるよう願うばかりです…!!
そのほか、プレゼントにもちょうど良さそうな品がたくさんあります。ぜひチェックなさってみてください!