ただいま歌舞伎座にて上演中の十月大歌舞伎。新型コロナウイルスの感染防止対策として幕間なしの各部完全入れ替え、四部制にて上演されています!
第三部「梶原平三誉石切」は比較的上演頻度の高い演目で、過去にこのブログでも以前より何度かお話しておりますので、ここにひとつまとめておきたいと思います。
今月、梶原をお勤めになっているのは仁左衛門さんであります!
さまざまなご事情あるかと思いますが非常におすすめしたい一幕です。お出かけの際、簡単な予習などにお役立てください。
そもそも梶原平三誉石切とは?
梶原平三誉石切(かじわらへいぞうほまれのいしきり)は、1730年(享保15年)に人形浄瑠璃→歌舞伎として初演された演目。源平合戦の時代を舞台とし、源頼朝が平家討伐のために挙兵するまでを描い長いお芝居の一場面のはずでしたが、現在は今月上演の名場面のみの上演が主流です。
源平とはいっても知識がないと楽しめないというものではなくて、「ただひたすらにカッコいい梶原平三景時」を堪能するだけでも十分に満足できるという歌舞伎らしい演目です。
そんなカッコいい梶原が物語の終盤で、石でできた手水鉢を刀でパカーンと割るというシーンが歌舞伎の名場面として知られており、「石切梶原(いしきりかじわら)」という呼び名でも通じます。
以前のお話で簡単なあらすじがまとめてありますので、ご一読いただければ幸いです。