歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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【今日から】国立劇場12月歌舞伎公演 チケット一般発売!

本日13日は12月の国立劇場歌舞伎公演のチケット一般発売日です!

10月から歌舞伎公演が再開した国立劇場。このような状況にありながら例年と同じように11月、12月と公演が続いているというのは本当にうれしいことであります。

現時点で国立劇場では販売座席数を50%以内とする措置が続くようです。(変更の可能性あり)。この措置は観客としては安心ですが、興行としては厳しい状況が続くと思われます。現在にわかに感染再拡大の不安が広がっていますけれども、少しでも盛り上がりますように。無事に一年の締めくくりとなるよう陰ながら願っております。

公演の詳細

www.ntj.jac.go.jp

一般発売日

11月13日(金) 10:00~

国立劇場チケットセンター

会期・上演時間

2020年12月3日(木)~2020年12月26日(土)

第一部:11:00~13:20(予定)

第二部:15:30~18:00(予定)

※休演:15日(火)

チケット料金

1等席 7,000円

2等席 4,000円

3等席 2,000円

学生料金

1等席4,900円

2等席2,800円

3等席1,400円

みどころ

国立劇場12月歌舞伎公演も11月に続き、途中30分の幕間ありの二部制興行です。トータルの上演時間はどちらも2時間程度と歌舞伎座に比べるとかなりボリュームのある時間設定となっています。

第一部・第二部ともに河竹黙阿弥の名作が並び、第一部は「三人吉三巴白浪」で和尚吉三に芝翫さん、お坊吉三に松緑さん、お嬢吉三に時蔵さんという配役。第二部は「天衣紛上野初花 河内山」と舞踊2題であります。

 

河竹黙阿弥といえば幕末期から近代はじめにかけて活躍した名作者で、七五調の巧みなセリフ術で知られています。キャラクターが立っていて現代人にもわかりやすい、軽やかでおもしろい演目ばかりですので、歌舞伎を初めてご覧になる方にもおすすめです!

今回の上演の中で初めてご覧になる方へ特におすすめなのは第一部でしょうか…

三人吉三巴白浪」は、節分の夜に出会い義兄弟の契りを交わした3人のどろぼうが、運命に翻弄され因果の渦に巻き込まれていくという大変ドラマチックな演目で、歌舞伎の中でも屈指の名場面や名台詞が揃っています。

序幕の「大川端庚申塚の場」だけ上演されるというスタイルが多いのですが、今回は通し上演ではないものの物語全体の流れをつかむことができますので、後々「大川端庚申塚の場」だけが上演される機会に出くわした時にも役立つかと思います!

 

こうして12月興行のお話をしていますといよいよ今年も終わるのだなあと感慨深く思われます…今年はいろいろなことがありましたね…。。どの劇場も無事に千穐楽まで上演が続きますようにと願うばかりです。

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