ただいま歌舞伎座で上演中の壽 初春大歌舞伎!
まもなく緊急事態宣言が発令される運びですが、現時点で中止の発表はなされていませんので無事上演されるのではないでしょうか…!いまの歌舞伎座は本当に静かな劇場で、ルールを守ろうという気持ちが客席にもビリビリとみなぎっていますから、ぜひとも上演を続けていただきたいです。
第二部「仮名手本忠臣蔵 祇園一力茶屋の場」は歌舞伎屈指の名場面として知られており、こちらのブログで過去にお話した回がたくさんございます。
こちらにひとつまとめてみますので、芝居見物のお役に立てればうれしく思います。
そもそも仮名手本忠臣蔵とは
仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)とは、江戸時代の有名な討ち入り事件「赤穂浪士の討入」を題材とした人形浄瑠璃の演目です。三大狂言のひとつにも数えられています。
約270年前の初演から現在まで常に人気作であり続けているという異例のメガヒット作で、芝居小屋を助ける「芝居の独参湯(起死回生の妙薬)」との異名をとるほどです。
物語は全十一段に及ぶ長い長いものですが、そのうちの七段目にあたるのが「祇園一力茶屋の場」です。
大星由良之助(赤穂浪士でいう大石内蔵助)が遊興三昧の日々を送るようになってしまい、もはや敵討ちの意志はないなと思われたところ、実は虎視眈々とその時期を見定めていた…という、そんな状況の場面であります。
祇園一力茶屋の場 ざっくりとしたあらすじ
七段目「祇園一力茶屋の場」の内容について、ざっくりとお話したのがこちらの回です。
七段目以外のあらすじ
七段目以外の部分についても同様にざっくりとお話したものがありますので、もし前後の物語にご興味をお持ちでしたらご一読ください。特におかると夫・勘平の関係がわかりやすくなるのではないかと思います。
七段目の登場人物
「祇園一力茶屋の場」の登場人物たちについてお話した回を並べてみました。
武家の腰元であったおかるは、なぜ一力茶屋にいるのか…?という事情についてお話いたしました。
そして、おかるのお兄さん・寺岡平右衛門のモデルについて…
落語の題材にも
仮名手本忠臣蔵は約270年にわたり人気であり続けているお芝居ですから、ほんの少し前の時代までは「〇段目と聞けば内容は○○」というのが世間の共通認識になっていたようです。
そういった特徴を生かした落語「七段目」についてお話したのがこちらの回です。
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