本日8日から首都圏一都三県の緊急事態宣言期間に入りました。歌舞伎座・国立劇場の本日時点の対応も発表されています。
演劇公演のなかには中止発表がなされたものもあるようで、歌舞伎はどうなってしまうのかが心配でした。今後状況によっては変更等が生じる可能性もあるものの、ひとまず千穐楽まで上演される運びのようで、本当に安心いたしました…
演劇は基本的に静かに楽しむものであって、素人の目線ながら現在なされている工夫でも感染リスクは低いと考えられるものですし、20時以降の上演は昼の公演よりも危険だというのも全く意味不明ですから、劇場側と観客側の双方が対策を徹底すれば、今回の緊急事態宣言で演劇を止める必要はないのではないかと個人的には考えています。
歌舞伎に限らずどうか一公演でも多くの上演が叶うよう切に願っています。
歌舞伎座 第三部を繰り上げ
歌舞伎座では終演時間を20時までに調整する関係で、第三部の上演時間が繰り上がるとのことです。
第一部・第二部は変更なし、第三部のみ11日(月・祝)から開演時間が18時20分に変更されます。間違えてしまいますと「車引」をほとんど見逃すことになりかねませんので、こちらくれぐれもご注意ください!
これまで歌舞伎座では部と部の間の時間をたっぷりと取って消毒作業が行われていたので、急な繰り上げで現場の方々はさぞ大変かと思います。劇場内の清潔を保ち、気持ちよく迎えてくださる方々に頭が下がる思いです。
国立劇場 希望者に払い戻し対応
国立劇場では観劇取りやめへのチケット払い戻し対応を行うようです。こちらは購入経路にかかわらず当日開演時間までに国立劇場チケットセンターに電話をする必要がありますので、どうぞお気をつけください。
払い戻し票を記入してチケットを郵送すれば払い戻しが受けられるのは、当日開演時間までに電話をした方のみです。下記のサイトはぜひ上から順にじっくりとお読みください。
希望者への払い戻し対応については、できる公演とできない公演が出てきてしまうのはやむを得ないことと思います。コロナ禍を受けて各劇場・主催者の状況もさまざまですから、どうか歌舞伎に限らず、すべての演劇業界のみなさまが今以上に深い傷を負うことなく活動を続けていただきたいと個人的には思います。
今回の緊急事態宣言に際し、緊急事態舞台芸術ネットワークからも声明文が発表されています。多くの方が切実な状況に置かれていることが伺い知れ、これまで長らく楽しませていただいた身としてたまらない気持ちになってしまいます。
どんなに歌舞伎をはじめとする演劇を愛していても、結局我々観客にはお金を支払うということ以外にできることはありませんし、それこそが最も重要なことだと昨年の3月以降の日々のなかで痛感しました。にぎにぎしい劇場が必ず戻ると信じて、私も状況とお財布が許す限り劇場へ直行直帰したいと思います。皆様も何卒ご自愛くださいませ。