歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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【来たる6日】南座 三月花形歌舞伎 チケット一般発売!

来たる6日(土)は京都の南座の三月公演
三月花形歌舞伎
のチケット一般発売日です!

20~30代の若手花形のみなさまそろい踏みの華やかな公演であります。春らしい名作の演目にくわえて「歌舞伎の魅力」という演目解説コーナーもあるそうですので初めて歌舞伎をご覧になる方にも大変おすすめです!

日程が二週間と少しと短く、配役替わりも4パターンありますので、早めのご購入が安心かと思います。まだチケット発売前で気が早いですが、この公演も無事千穐楽まで上演が続きますようにと願っております。

公演の詳細

www.kabuki-bito.jp

一般発売日

2月6日(土)10:00~

【チケットWeb松竹】

会期・上演時間

2021年3月6日(土)~21日(日)

昼の部 12:00~

夜の部 16:15~

休演:12日(金)

チケット料金

一等席 11,000円
二等席 6,000円
三等席 4,000円
特別席 12,000円

南座の公演としては比較的リーズナブルな価格設定ではないでしょうか。

みどころ

三月花形歌舞伎は演目そのものは昼夜とも同じですが、配役を変えたAプロ・Bプロが設定されています。さらに奇数日・偶数日でも配役が変わるということで、少し複雑ですのでご注意くださいませ。全部で4パターンあります。

 

演目は義経千本桜の「吉野山」「川連法眼館

本当にざっくりと申せば、

①都を追われた源義経が、

②愛妾の静御前に自らの形見として初音の鼓を預け、佐藤忠信という家臣をお供につけたのだが、

③実は佐藤忠信は化け狐で、初音の鼓の材料となった夫婦狐の子供であることが判明し、

④狐に初音の鼓をあげることにしましたとさ

というような物語です。

いきなり③あたりから始まりますが、わかりにくい場面ではありませんのでご安心ください。どちらも満開の桜が咲き誇る美しい場面で、京都の春にぴったりです!

 

今回の配役替わりは我々観客にとっても楽しいですし、ご出演のお若い皆様が限られた期間の中で少しでも多くの役をお勤めになることができるというのも素晴らしいことだなと思います。

伝承機会が減ってしまったことはとても心配ですが、こうした状況だからこそ長年蓄積された古典の力が発揮されるという側面もあり、数十年後に必ず結実なさることと楽しみにしております。

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