先日福島・宮城で発生した大きな地震からもうすぐ一週間になりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。被災された方には心よりお見舞い申し上げます。
しばらくは余震に注意するようにとのお達しですので、このすえひろも家の危険な箇所や備蓄品などを点検し、近ごろ流行る「ポータブル電源」なるものを購入してみたところです。大容量のものを選んでもなにやら心配になり、太陽光を蓄電できるパネルのようなものも併せて購入してしまいました。
なんだか大きな地震があるたびに、amazonを開いている気がします。こうしたものは考えれば考えるほど心配になってしまうものですね…。ひとまず品物の到着を待って、足りないものを検討したいと思います。
歌舞伎座は3000人規模の巨大な防災支援拠点でもあるそうです。歌舞伎座は収容人数1964とのことですので、満席で芝居見物をしていても安心して避難することができます。いざというときのため覚えておきたいですね。
それはさておき、先日歌舞伎座へ出かけまして第三部を拝見してまいりました。
備忘録として少しばかり感想をしたためたいと思います。
長三郎さんに泣かされる
第三部は十七世中村勘三郎三十三回忌追善狂言と銘打たれ、七之助さんと長三郎さんが母子をお勤めになる「袖萩祭文」、勘九郎さんと勘太郎さんが親獅子・子獅子をお勤めになる「連獅子」の二本が上演されています!
全国的に人気の皆様とあって、基本的に無言ではありますが客席やロビーもにぎわっていたように思います。とにもかくにも、勘太郎さんと長三郎さんが本当に立派になられて感動しきりでありました。。単にお上手ということだけでなしに、役者さんとしての強い気持ちのようなものを感じました。
特に「袖萩祭文」の長三郎さんのお君にはぼろぼろと泣かされてしまい、七之助さんの袖萩に完全に感情移入してしまいました。勘九郎さんの貞任といい、東蔵さんの浜夕といい、素晴らしい一幕でありました。
「袖萩祭文」は救いのない、もうつらくてつらくて嫌になってしまうくらいつらい芝居で、降りしきる雪の冷たさの演出も相まって、たまらなく胸を締め付けますね。この後お君と浜夕はどうやって生きていったのだろう…と、つい想像してしまいます。
「連獅子」は、勘太郎さんが史上最年少で子獅子をお勤めになるという本当に記念すべき一幕でありました!
最年少ということで確かに体つきはこれまでに拝見したどなたよりも小さいのですが、踊りは本当に立派であり、目の錯覚かな?というような不思議な感覚に陥りました。真新しい小さなお衣裳が照り映えていて、とてもまぶしく見えました。
勘九郎さんの筋肉のしなやかさも伝承されているようすにも感動いたしました。この先何度も何度も勘九郎さんと連獅子をお勤めになるはずですが、今しかない最初の舞台を拝見できたことがしあわせです。