ただいま歌舞伎座で上演中の三月大歌舞伎!
第三部で上演されている「楼門五三桐」は、有名な大どろぼうの石川五右衛門が登場する歌舞伎らしさあふれる演目です。今月は吉右衛門さんが石川五右衛門をお勤めになっています。
以前にもこちらのブログでお話したものが少しだけございますので、こちらに一つまとめてみます。何らかのお役に立つことができれば幸いです。短い演目ではありますがまだお話したりないので、折をみてお話を追加していきたいと思います。
楼門五三桐とは
楼門五三桐(さんもんごさんのきり)は、元の外題を「金門五三桐(きんもんごさんのきり)」といって、安永7年(1778)に大坂角の芝居で初演された演目です。
「五三桐」という言葉が外題に使われていることから、秀吉に関係があるらしいなという前情報を得ることができるようになっています。秀吉に関係の深い大どろぼう石川五右衛門の伝説をお芝居としたものです。
南禅寺の山門にたたずむ石川五右衛門がとにかくド派手にカッコよく登場するというのがお楽しみの演目で、通常「楼門(ろうもん)」のところを「楼門(さんもん)」と読ませています。
余談ですが、石川五右衛門といえばこのすえひろは、子供のころに見ていた大河ドラマ「秀吉」の赤井英和さんが非常に印象深いのですがみなさまはいかがでしょうか。確か釜茹でのシーンがあったように記憶しており、その悲しさが今でも鮮烈に心に残っています。
石川五右衛門は伝説の色合いが強い人物ではありますが、唯一無二の魅力的なキャラクターであることには違いありません。www.suehiroya-suehiro.com