ただいま歌舞伎座で上演中の四月大歌舞伎!
第二部で上演されている「絵本太功記」は、歌舞伎でいうところの明智光秀である武智光秀が登場する古典の名作です。今月は芝翫さんが武智光秀をお勤めになっています。
以前にもこちらのブログでお話したものが少しだけございますので、こちらに一つまとめてみます。何らかのお役に立つことができれば幸いです。
絵本太功記とは
絵本太功記(えほんたいこうき)は、人形浄瑠璃として1799年(寛政11年)7月に大坂の道頓堀若太夫芝居で初演された演目です。翌1800年(寛政12年)11月に大坂の角の芝居で歌舞伎として上演されました。
題材は、大評判を呼んだ2020年度の大河ドラマ「麒麟がくる」でも描かれた本能寺の変。主君の信長から執拗なハラスメントを受けた光秀が謀反を決意して実行、驚異的速度で戻ってきた秀吉から反撃され、果ては討たれてしまう…という、現代人にもお馴染みのものであります。
しかしながら江戸時代の歌舞伎界では、歴史上の人物を実名で出してしまうといろいろと幕府からお咎めを受けるため、明智光秀や織田信長などの名前を微妙にもじった役名が採用されていました。誰がどの役名か、下記にまとめてあります。
ざっくりとしたあらすじ
場面のざっくりとしたあらすじについてお話したのがこちらの回です。
これはかなり前にお話したものなのですが、相当に軽いノリで書いていてお恥ずかしい限りです。追々また改めてしっかりとしたあらすじをお話したいと思います。
なんで太十?
今月上演されている「尼ケ崎閑居の場」は、「太十(たいじゅう)」という通称で知られている場面であります。それは一体なぜなのかということについてお話したのがこちらの回です。
CDで聞ける名演!
さきほど「義太夫狂言」について少しばかりお話いたしました。
少しマニアックなお話にはなりますが、人形浄瑠璃 文楽の近代の大名人として知られる豊竹山城少掾の「絵本太功記 尼が崎の段」実演録音CDなるお宝が存在しており、簡単にご紹介したのがこちらの回です。
ひとたび聞けば魂がわなわな震えるような、非常におすすめの品であります!
もしご興味あらば、お読みいただけるとうれしく思います。