歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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【5月15日まで購入可】四月文楽公演が配信で見られます!!

先月、大阪の国立文楽劇場で上演された「四月文楽公演」の動画が、現在イープラスのストリーミングプラスで配信中です!!劇場へ出かけることのできない現在、おうちにいながら文楽公演の映像が拝見できるというのは本当にありがたいことだと思います…!

今回の公演は先月歌舞伎座でも上演されていた「小鍛冶」など注目の演目が揃っていますので、文楽をご覧になったことのない歌舞伎好きの方にもおすすめです。歌舞伎との違いや演目の内容に関する新発見などさまざまなお楽しみが満載かと思います。歌舞伎がより一層楽しくなること請け合いです。

 

チケットは各部3,300円で、視聴期間が一週間ずつ全3期に分かれています。複雑ですが配信演目は全期で同じです。現在第2期が配信中で、最終の第3期の販売は2021年5月15日までです。

 

第一部:花競四季寿(はなくらべしきのことぶき)・恋女房染分手綱(こいにょうぼうそめわけたづな)

恋女房染分手綱は「重の井子別れ」の通称でも知られ、歌舞伎でもしばしば上演される演目です。許されざる職場恋愛で子をなした重の井という女性が、父親の命がけの助けによって主家の乳母の地位を得て、数年後に実の我が子と再会するのだが、自分が母だと名乗ることができないというつらいお話であります。

ちなみに世界的に有名な写楽のこの絵は、今回上演された部分ではないと思いますが同じ物語のなかの一場面です。

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第二部:国性爺合戦(こくせんやかっせん)

国性爺合戦は近松門左衛門の名作。明と日本の血を引く和藤内という男が、中国に渡って明国の再興を目指してがんばるという壮大な物語で、17カ月も連続上演されたという超ロングラン作品であります。規格外のスケール感や虎が登場したりという異国情緒が当時の人々にウケたのではないかと思いますが、現代の感覚でもワクワクするお話です。

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第三部:傾城阿波の鳴門(けいせいあわのなると)・小鍛冶(こかじ)

小鍛冶は先月の四月大歌舞伎でも猿之助さんと中車さんがお勤めになり、評判を呼んでいた演目。名刀「子狐丸」の誕生秘話を描いた能がルーツです。現在歌舞伎オンデマンドでも映像配信中ですから、歌舞伎と文楽の舞台を見比べるのも面白そうですね!

また傾城阿波の鳴門は国立文楽劇場では33年ぶりの上演という貴重な映像です。

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