今日の東京はカンカン照りの夏らしい陽気でしたがみなさまいかがお過ごしでしょうか。まだ体が暑さに慣れていませんので熱中症には何卒お気を付けくださいませ。
このすえひろはといえば、お盆の送り火をしてご先祖様と家族を見送りました。空がすっきりと晴れていて何よりでした。毎年迎え火や送り火のたびに、秀太郎さんがブログに載せていらした浴衣姿で迎え火をする仁左衛門さんの写真を思い出してしまいます。破壊的な素敵さでしたね…。ぜひ検索なさってみてください。
さて、先日のお話ですが、国立劇場へ出かけまして7月歌舞伎鑑賞教室 義経千本桜を拝見してまいりました!備忘録として、少しばかり感想をしたためておきたいと思います。
今回の歌舞伎鑑賞教室は「義経千本桜 川連法眼館」、いわゆる四の切です。又五郎さんの佐藤忠信・源九郎狐に高麗蔵さんの静御前、歌昇さんの義経、松江さんの駿河次郎、種之助さんの亀井六郎という配役でした。
又五郎さんの佐藤忠信・源九郎狐を拝見するのは初めてです。源九郎狐は役者さんご自身のサービス精神を前面に感じがちな役どころのように感じていますが、又五郎さんの源九郎狐はとてもシンプルに狐の思いが感じられ、三味線の音がとても心地よく聞こえ、義太夫節の描いている世界そのものがとても胸に沁みました…。
また歌昇さんの義経はいかにも鵯越で平家に奇襲をしかけそうな風情があり新鮮でした。義経というのは本当に難しい役どころなのだろうなと想像します。
上演頻度の高い川連法眼館は、これまで拝見した舞台それぞれに全く違った味わいがあり、見れば見るほどにおもしろい芝居だなと思います。これからも何度も拝見することとなると思いますが、又五郎さんの源九郎狐は忘れられない一幕となりそうです。
今回の「解説 歌舞伎のみかた」は種之助さんです。「歌舞伎のみかた」では、お弟子さんが静御前と忠信として登場したりして楽しかったです。狐の登場の音などのお約束の解説もあり、義太夫の詞章表示もあったので、初めての方にもお話の内容がとてもわかりやすかったのではないかなと感じました。来年こそは学生さんの団体がぎっしりと入った鑑賞教室になるといいですね…!
そして私が出かけた日はちょうどうちわプレゼントの日だったのでいただいてまいりました!役者絵が大好きなので本当にうれしい品です。立派なつくりで良い風が来ます。
絵柄はランダムで、私がいただいたのは「黒手組一対白柄」黒手組助六の場の四代目福助(五代目歌右衛門)の揚巻でした。明治26年2月の絵です。
表題は「男立噂の助六(おとこだてうわさのすけろく)」とのことでおもしろそうな芝居なのですがちょっと内容がわかりません。「噂の」というのがいいですね。